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12月3日に経済協力開発機構(OECD)が、日本人若者の「読解力」の国際順位が15位まで下がったと公表した。18年に79カ国・地域において、約60万人の15歳児を対象に実施された「国際学習到達度調査(PISA)」の結果だ。

 

前回15年に行われた調査では日本は8位。国立教育政策研究所の公式サイトによると、調査目的は「義務教育修了段階の15歳児が持っている知識や技能を実生活でどれだけ活用できるか」を見るものとされている。

 

この調査結果にネットでは波紋が広がっている。

 

《読解力低下ね… 読書をすればある程度高い水準を保てるが、子どもが読書をしない原因をスマホに求める人が出そう》
《読解力の低下は単純に本を読まないからだと思う》

 

ダウンタウンの松本人志(56)も3日、《日本の子供達の読解力が世界的にみて劣ってるらしい。。。 学校の授業に大喜利を取り入れるのも良いかもよ。マジで》とTwitterで独自の対処法を提示。また、ビビる大木(45)は5日にTwitterで《親はどうすりゃいいのか。悩むよ》と言及した。

 

4日付の読売新聞によると、文部科学省の分析ではSNSなどによる短文のやりとりが増えたことを要因の一つとして挙げた。そのため、長文を読み書きする機会が減少しているという。

 

また調査結果では無料通信アプリ「LINE」などでの短文のやりとりをしている割合は、OECDに加盟する37カ国中で日本は87.4%と平均値の67.3%を上回った。

 

5日に放送された『スッキリ』(日本テレビ系)でも「子どもの読解力が急落」というテーマが取り上げられた。

 

番組VTRに登場したお茶の水女子大学の浜野隆教授によると、そもそも読解力とは「書かれた文章を正確に理解する力に加えて、書かれたことを評価したり文章をもとに自分で考えを展開したりする力」だという。また浜野教授も、今の日本の子ども達はSNSを使った短文のコミュニケーションが増え、長文を読み書きする機会が損なわれていると指摘した。

 

いっぽうで同番組に出演した経営評論家の坂口孝則氏は、スマホやネットが原因ではないと反論。同調査の低得点者が増えている傾向から、教育費用をかけられない子どもの増加に伴う「貧困」や「格差社会」が読解力の衰えにつながっていると仮説を展開。また報道記者の下川美奈氏は、長文を読む時間や文字以上のものを想像するといった余裕が失われているとコメントしている。

 

このように様々な原因が挙げられる中で、若者だけの問題ではないといった声も上がっている。

 

《読解力の低下と言うけど、SNSやヤフコメでも記事の内容理解せずコメントしてる大人がたくさんいるし、子供だけの問題じゃないわな》
《日本の15歳の読解力が落ちたって言うけどそれ俺たち大人のせいだろ 間違ってもその子らのせいではない 子どもにも伝えられるように大人になった今勉強しないとなって思うわ》
《最近子供達の学校の勉強を見ていても、出題されている問題の文章自体に??? となるものも増えていますよ。本当に子供達だけの問題ではないと思います。読解力》

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