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7日の国内での死者数が過去最多となる148人を記録するなど、勢いを増すいっぽうの新型コロナウイルス。そんななか、コロナ対策の要である政府重職者の発言が物議をかもしている。

 

《日本はこの程度の「さざ波」。これで五輪中止とかいうと笑笑》

 

9日、Twitterにこう投稿したのは経済学者の高橋洋一氏(65)。元財務官僚で、現在は首相の“相談役”である内閣官房参与を務める人物だ。

 

高橋氏は、日本を含む諸外国の100万人単位の死者数の割合を比較した折れ線グラフの画像とともに上記の内容を投稿。300人弱と高い水準であるインドやフランスと50人の日本を比較し、日本の死者数を“さざ波”と表現し、五輪中止を求める人を嘲笑した形だ。

 

五輪中止を求める声が日に日に増すなか、競泳の池江璃花子選手(20)に五輪出場辞退を求める声が集まったニュースを受けて、高橋氏は8日にも《反五輪なら見に行かなければいいだけ。アスリートや他人を巻き込むな。反ワクチン運動と似ているな。反五輪の人だけで数千億円の賠償金を払うつもり》と、Twitterへ投稿していた。

 

日本の死者数を“さざ波”とした高橋氏だが、現在の日本の死者数は1万923人(9日時点)。この数字はすでに韓国や中国を大きく上回っており、アジアでは上位に入っている。

 

日本各地で自宅療養中に死亡する人も増え続けるなか、“さざ波”とした高橋氏の投稿には批判が殺到した。

 

《高橋洋一という人は、巷にいる声の大きいおかしな評論家や作家などとは違って、「内閣官房参与」という肩書を持っている。現にGW中は菅首相に直接面会して何らかのアドバイスもしている。首相は「さざ波」「笑笑と、こんなアドバイスを受けてコロナ対策をしているということなのだ》

《その「さざ波」に飲まれて死んだ人が10,846人いるのだ。(5月8日 23:59 時点)「笑笑」は死んだ10,846人を笑ってるのか?「さざ波」を高くも低くすることもできる立場の人間が、こんな倫理観の人間が内閣参与として政権中枢にいるのだから人の命より五輪優先って平気で言うんだ。恐ろしい》

《死者が一万人越える災害を「さざ波」「笑笑」などと揶揄出来る人間を政府は重用してるわけです》

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