「人を楽しませる仕事の自分が、人に不快な思いをさせることは、あってはならないことです。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています」
こうコメントしたのは、東京五輪・パラリンピックの開閉会式で演出を担当することになっていた小林賢太郎氏(48)だ。
過去にコントで「ユダヤ人大量虐殺ごっこ」と発言し、その動画がインターネット上で拡散されていた小林氏。国内のみならずアメリカに拠点を置くユダヤ系の人権団体からの非難もあり、7月22日に即刻解任された。組織委員会の橋本聖子会長(56)は「外交上の問題もあり早急に対応」とコメントしている。
そんななか麻生太郎財務大臣(80)のある発言も再注目を集めている。というのは、かつて麻生大臣もナチスにちなんだ失言をしていたためだ。
『時事通信』によると麻生大臣は13年7月、憲法改正論議に関連し「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と発言。ナチス政権の手法を肯定したとも取れるため批判が集まると、発言から3日後、こう釈明したという。
「誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」
撤回の効果もあり、辞任はもちろん解任も避けることができた麻生大臣。そして今もなお、副総理や財務大臣といった重職に就いている。しかし、彼は08年9月から09年9月まで内閣総理大臣を務めたこともあるほどの人物。撤回したとはいえ、「ナチスの手口に学べ」とは、あまりに迂闊な発言ではないだろうかーー。
そのためネットでは「麻生大臣はいいのか」と疑問視する声が上がっている。
《しかし、これで解任できるなら「ナチスに学べ」って言ってた政治家の首はなんでまだ繋がってんの? って話よな》
《ナチスに学べのあの方こそ最優先解任対象ではないのか》
《そもそもナチスに学べって発言した人が辞任もせず解任もされずいまも大臣やってるのをどうにかしたほうが良いのでは……》
《コバケンの過去ネタを叩いて解任するんだったら、麻生財務大臣のナチスに学べみたいな発言も看過できるはずないんだが》