コネで強制入学、日常的なDV…親ガチャから解放されないと語る30歳女性の苦悩
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■両親は離婚。母は再婚後に自殺未遂

 

父に人生を振り回され続けるYさん。怒りを覚えなかったのだろうか?

 

「父の性格もわかっていたし、その頃から『人生どうでもいい』という気持ちがどこかにありました。『はい、いわれた通りにします』みたいな(笑)。次の学校もすぐ不登校になって、高校1年生の夏休み明けから通信制に通うこととなりました。

 

人に囲まれる状況になると不安でたまらなくなるんです。他者を信じられなくて、友達もできない。ずっと父に怒鳴られて育ったので自分に自信もない。何をするにしても怖くて……。なので、通信制は合っていました」

 

Yさんは「でも、心の悩みを親にいうことはありませんでしたね」といい、こう続ける。

 

「母と2人きりのときに『ひとを信じるのが怖い』と漏らしたんです。するとある日、父が『人間不信なのお前』って笑いました。父に言いたくないから母にいったのに、筒抜けになるんですね。それが嫌で、口も心も閉ざしました」

 

Yさんは高校卒業後、大学へ進学。しかし、またもや「人に囲まれるのが怖い」といった不安に悩まされて中退。そのタイミングで両親は離婚した。父と暮らすこととなったが、ある日、一本の電話が。それは離れて暮らす母が自死をはかったという連絡だったのだ。

 

「実はその時、母親がよくわからない男性と結婚していたんですよ。その人、少し変わっていて病院の先生と話をしても全然通じないんですね。それで、お医者さんに『なんで結婚させたの!』って私が怒られたりして(笑)。その男性は結婚中、突然いなくなって。結局、私が二十歳のときに母は再び離婚しました」

 

未遂に終わったが、母は措置入院することに。「統合失調症」と診断された。

 

「私が17歳の時から、母は一人でぶつぶつ話したり妄想でものを言ったりするようになりました。自殺未遂も一回だけじゃないんです。父が怒鳴りながら止めようとして。私はそういうとき、泣きじゃくることしかできませんでした」

 

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出典元:

WEB女性自身

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