マイカーは手放す!がん保険も解約!円安160円時代に備える家計防衛法5
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■老後を見据えた対策を始めるのも重要

 

【3】現金主義をやめる

 

「インフレのいま、銀行預金だけだと実質損をします」

 

たとえば1年で3%物価が上がるとしたら、いま100万円の商品は1年後に103万円になる。

 

しかし銀行の定期預金の金利だと100万円預けても1年後に100万20円にしかならない。

 

「また、銀行の手数料も値上げ方向で進んでおり、現金の引き出し、硬貨の預金など、手数料がかかる場合も増えています。せめて銀行預金での損を減らすため、ネットバンキングや電子マネーなどをうまく使い、現金の出し入れを減らすことが大事」

 

ネットバンキングは振込み手数料が無料だったり、スマホで明細が見られ、家計簿代わりにもなるそう。

 

【4】主婦ができる仕事を探す

 

保険の見直し(前述)にも関連するが、万が一、旦那さんが亡くなり、2000万円の保険金を受け取ったとしても「それでは数年しか生活できず、老後の保障にはならない」という。

 

「一部の大手企業では『副業』を目的のひとつとして、『週休3日制』導入が検討されています。そんな副業推進の流れに乗って積極的に仕事をすることも、視野に入れて」

 

定年後、夫が充実した日々を送るためにも、いっしょに仕事したり、「ご近所デビュー」を妻がプロデュースするのも重要になる。

 

【5】1ドル160円時代を想定した投資

 

「20年、30年スパンで考えると、日本が今後著しく国力を増すことは想像しづらい。長期的に円安が進むでしょうから、ドル預金や少額投資への挑戦が大事になります」

 

ドル建て預金の金額の目安は「貯金額の10~20%がベター」だそう。

 

「ただし円に戻すときに手数料がかかり、出た利益は雑所得となって確定申告が必要になります。資産分散を目的に、長期的預金と位置づけるといいでしょう」

 

また、項目【3】にも関連するが、決済アプリは、将来の投資の予行演習に使えそうだ。

 

「65歳の退職時に、退職金から多額を投資に充てるのは、大失敗のリスクをはらみます。決済アプリには『ポイントを投資に利用できる』ものもありますので、将来的な投資の練習の感覚で運用するのもいいでしょう」

 

国や会社の意識が変わらないなら生活の見直しからーー。この時期に夫婦でアップデートして、家計防衛を。

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