■「子供本人から謝罪は確かにありましたが…」
「子供は水道の蛇口を開け、ホースを引っ張り出し、鳥たちが近づけないギリギリの距離まで近づいて鷹、ハヤブサ、アヒルに向かって高圧で水を噴射。その合間にデッキに置いてあったシャベルやボウルを投げ、置いてあった岩を両手でフラフラしながら持ち上げて投げていました。これを6回ほど繰り返して、時間にして15分ほど続きました。
一番被害を受けたのはハヤブサです。繋いであったため逃げられず、もがきながら鳴いていました。その姿をカメラの映像で確認しているとき、奥さんは震えて『これ以上映像は見れない』と。自分も怒りで手が震えて、マウスの操作がおぼつかなくなりました。直後に『絶対に許せない。すぐに映像を持って警察に行こう』と行動しました」
その後、警察署から帰宅したAさんは、すぐに小学校に連絡。ランドセルカバーの色から1年生だとわかっていたため、そう伝えたところ、Aさんの家に教頭と教育指導の教師ら計3名がやってきたという。
「映像を観て、先生方もショックを受けているように見えました。そして映像確認を終えると、すぐに子供が誰であるかわかったようでした。すると事件の翌日の夜に、保護者の方から『警察にいるので、これから謝罪に行きたい』との連絡がありました」
そして、保護者とともに子供が謝罪にやってきた。子供は「“鳥に水をかけるとどうなるのか、石をぶつけるとどうなるのか”という好奇心でやった」と事件の経緯を説明したという。Aさんは謝罪を受けるいっぽうで、違和感も覚えたようだ。
「子供本人から謝罪は確かにありましたが、始終お父さんの顔色を窺っている感じでした。やったことに対する反省というより、怒られたくないがための謝罪に感じてしまいました。1年生なので、仕方ないのかもしれませんが……。お父さんもそれがわかったのか、お子さんを叩くこともありました」