泉房穂明石市長 地域政党立ち上げ報道に異論「政党よりも、赤ちゃん抱えたお母さんを当選させたい」
画像を見る インタビューに応じる泉市長

 

■「政党なんていらない。ビラをまくためのあくまで形だけのもの」

 

――そういう新しい選挙をするために、今回新しく地域政党を立ち上げるということでしょうか?

 

「いや、本当は政党なんていらないんです。迷惑なだけ。政治家が市民のほうを向かず自分の属する政党だけを見ているんだから、まともな政治なんてできるわけがない。政党なんてノーです。私は政党がいいと思ったこと、一度もないですから!政党ではなく、市民なんです!市民が母体で選挙に当選するストーリーを作りたいということ。私はこれしか言っていないのに、マスコミはすぐに『新たに地域政党を立ち上げる』とか言うんですよ。そう書かれるのは勝手だからいいんですけど、主旨はまったく違うんです。

 

マスコミが書いているようなA党、B党、C党とあるなかで、新たに私がD党を作るみたいな話ではなんです。そういういわゆる政党をつくることではなくて、普通の市民が議員や首長になって政治を変えていく。それを実現することこそ、私の醍醐味なんですから」

 

――しかしそういう泉市長のやりかたで当選された方々は、たとえば「泉新党」とか「泉会派」のようなグループや派閥になるのでは?

 

「選挙する以上は、ビラに書く政治団体名が必要です。なので私が代表になって、団体の名前を作って、選挙管理委員会に政治団体登録をする。私が言ったのはそれだけのことなんです。母体がないとビラをまけませんから。政党をつくるというよりも、ビラをまくための政治団体登録というあくまで形だけものです」

 

――“政治家引退”と先ほどの“新しい選挙の形を作って、政治家を誕生させていく”というのは矛盾しないのでしょうか?

 

「まったく矛盾しないです。それもポイントで、政治は誰がやるものなのかという認識が大事。政治は選挙で当選した一部の政治家がやるものなのかというと、そうではない。政治というのは国民、市民がやるものなんです。当選した政治家が政治の主人公ではなくて、あくまでも市民や国民のはず。その認識が薄いから選挙のときだけ有権者に頭を下げて、当選したら好き勝手やる政治家ばかりになってしまう。

 

だから、私の中ではぜんぜん矛盾していない。市長として立候補しなくても、一市民、国民としては当然、これまで以上に関わるわけです。自分が市長だと、たかが一人です。でも市長をやめて応援する側に回れば、5人、10人、100人の市長を作れるわけです。そのほうがいいでしょう。『あそこで市長選がある』となれば市民の声が聞ける人を探して、応援して当選させていく。私は一度も政治から離れると言ったことはないですよ。

 

たったひとりで明石市をいろいろと変えてきた段階から、次のステージへということ。全国を飛び回って、他の街でも明石市のようなことをできるように応援していく。そういう意味では、国の政治も変えていかないといけません。今の国の政治はろくでもないですから」

 

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出典元:

WEB女性自身

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