北欧スウェーデン発祥で、手ごろな価格とモダンなデザインで人気を集める大手家具量販店「IKEA」。クリスマスシーズンも間近となり需要が高まるなか、SNSでは“ある画像”が物議を醸している。
騒動の発端は、とあるTwitterユーザーの投稿。IKEAを訪れた際に、店内でモデル撮影をしていた女性がいたため迷惑に感じたという。このユーザーは、モデルが商品のソファーに座ったり、クリスマスツリーの隣でポーズを決めたりする画像も複数添え、「スタジオを借りればいいのに」と疑問視していた。
「この投稿は瞬く間に拡散され、モデルも特定される事態に。店内でモデル撮影をしていたのは、とある女性インスタグラマーでオンライン販売を専門とするアパレルブランドの代表者。自社ブランドのワンピースなどを着用し、商品紹介のための撮影を行なっていたといいます。Twitterユーザーが投稿した画像は、ブランドの通販サイトに掲載されていたものと見受けられます」(WEBメディア記者)
この女性インスタグラマーの画像が拡散されると、店内での撮影に対して“マナー違反”を指摘する厳しい声が続出した。
《非常識…》
《うわぁ営業妨害レベル、、》
《まじでシンプルに邪魔だし迷惑なのよなあ》
《うっわスタジオ借りる費用も惜しんで暴利ボッタクリすごー》
多くの批判を受けて、この女性はInstagramを更新。IKEAで撮影したことを認め、次のように反省の弁を綴った。
《この度、IKEAでの撮影行為についてTwitterにてご報告をお受けいたしました。お客様、並びにIKEAの方々にご不快な思いと多大なご迷惑をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます》
《一経営者として、人として、恥ずべき行為をした事、改めて自分自身の行動を見つめ直し、深く反省しております。今後、二度と同様の事態を起こさず、私自身、今回の件に関し、更なる反省と自覚を持ち努めて参ります》
果たして、IKEA側はこの騒動を把握していたのだろうか? 本誌が12月5日、IKEAジャパンに取材を申し込むと、6日に広報事務局の担当者より文書にて回答があった。
まず、「店内で撮影を行っていたことは把握していたか?」「直接の謝罪はあったか?」など女性インスタグラマーについて質問すると、「回答を差し控えさせていただきます」との返答が。いっぽう、店内での撮影に関して見解を問うと、次のような回答があった。
「一般のお客さまが店舗内で撮影することは制限しておりません。ただし、他のお客さまの迷惑になったり、また営利目的で撮影されることはご遠慮いただいており、そのような行為を見かけた場合はスタッフがお声がけさせていただく場合がございます。またメディアやインフルエンサーの方が撮影を希望される際は、事前に弊社にご連絡いただくようお願いしております」
もし今後、店内でモデル撮影などを行っている人を見かけた場合は、「お手数ですがお近くのスタッフにお声掛けください」とのことだった。
SNSを発端とした炎上が相次ぐ昨今。“映え”を気にする以前に、マナーを守ることは大切だ。