■「でかした」「山上様」と絶賛する漫画家も
いっぽう、安倍元首相の国葬が執り行われた9月27日に合わせて、山上容疑者を題材にした映画『REVOLUTION+1』が全国各地のミニシアターなどで順次公開された。一部では抗議によって上映中止とした映画館もあったが、本作公開をきっかけに山上容疑者を絶賛した著名人もいた。
国葬前日の同月26日、東京・新宿のトークライブハウス「LOFT/PLUS ONE」で上映イベントが開催。トークイベントに、本作を手掛けた足立正生監督らが出席した。10月2日にYouTubeチャンネル『Movie Iwj』でアップされた動画では、トークイベントの模様が公開されている。
トークイベント中盤では、会場の観客から意見を求める一幕も。客席に座っていた『キスより簡単』などの著書を持つ漫画家・石坂啓氏は、指名されると立ち上がってこう語った。
「こんにちは、漫画家の石坂です。すごく楽しみにして来ました。事件を最初にテレビで見たときに、うちでは『でかした』って言ったんですね。私と夫は『山上様』って呼んでます」
さらに、署名サイト『Change.org』で7月15日から始まった検察庁長官宛の「山上容疑者への減刑を求める署名」は、現時点で10,100 人以上の賛同者が(27日20時時点)。今もその数は増え続けており、賛同者からは次のようなコメントが寄せられている。
《この人がいなければ 被害者が増える一方だった》
《ニュースを見るたびに切なくなります。今からでも幸せになってほしいです》
《それがどんな人であれ、命を奪う行為は許されません。しかし、それによって、日本の政治と宗教、またその両者の関係が正されつつあることもまた、確かです。さらに、彼の悲惨な過去に大いに同情せざるを得ません》
一定数の支持者がいることも明らかになった山上容疑者。しかしたとえどんな過去があったとしても、犯した罪は償わなければならない。彼自身はこの先、どのように自らの罪と向き合っていくだろうか。