飲食店内での悪質な行為を撮影した動画がネット上で相次いで拡散されている。
1月29日ごろ、大手回転寿司チェーン「スシロー」で少年が客席に設置してある醤油の入ったボトルや湯のみを舐めまわして元に戻したり、レーンに流れるお寿司に唾をつけたりする動画がSNSで拡散された。
「スシロー」はこの騒動を受けて、警察に被害届を提出。迷惑行為を犯した少年とその保護者から謝罪があったものの受け入れず、「刑事、民事の両面から厳正に対処する」と発表している。
「ほかにも『資さんうどん』では無料提供の天かすを共有スプーンでそのまま食べる動画や、焼き肉店では、使用済みのつまようじをケースに戻す動画などがSNSで拡散されています。飲食店での相次ぐ迷惑行為は”外食テロ”とも呼ばれ、一部の客による迷惑行為が社会問題化しているのです」(全国紙記者)
飲食店での迷惑行為が続々と発覚するなか、ここへきて新たな悪質行為を撮影した動画がSNSで拡散されている。それは大手牛丼チェーン「吉野家」で撮影されたもの。
その中では、男性が席に置かれている共有の紅生姜を直箸で何度も口にかきこむ様子が映されていたのだ。男性が紅生姜の容器に口を直接つけるシーンもあり、撮影者と思われる人の笑い声も動画内には入っていた。不潔極まりない行為に、ネットではこんな批判が殺到している。
《俺の愛する吉野家で何してんねん。紅生姜なくなったらどうすんだよ》
《吉野家も行けなくなったわ》
《俺は一生牛丼屋には行かないだろうな》
《徹底的にさらして 責任取らせるべき》
《もう政府が乗り出すしかない状態》
《日本のバカが外食企業に対する外食テロで、どんどん登場する日本!もはや、モラル崩壊なんかじゃすまない狂乱日本人!》
《またか!最近こーゆーのばっかですね》
この動画について「吉野家」を運営する「株式会社吉野家ホールディングス」の広報担当者に問い合わせると、「2月5日時点で認識していた」とした上で、以下の回答があった。
「動画をご覧になった皆様に不快な思いをさせたことに対して大変遺憾に思っております。
該当の動画については既に店舗を特定、去る2月5日に該当店舗を一時閉店して、紅生姜の廃棄・交換、カウンターに常設している什器・調味料入れを含む備品の消毒・洗浄を実施しました。動画内に映っている訴求ツールから昨年撮影されたものと承知しております」
そして、今後の対応については、
「警察への被害届を提出予定であり、刑事・民事の両面での厳正な対処を行う方針のもと、引き続き、調査を継続しております。動画に映っている男性においても、人物の特定に対処しております。
なお、2月6日は全従業員向けに通知を発信して、飲食店における迷惑行為防止に向け、お客様が快適にお食事をいただける環境の維持・向上に努め、店内の様子の確認や衛生管理を徹底するように促しております。
卓上の紅生姜については現時点では変更する予定はございませんが、お客様の利便性や安全性を考慮して検討してまいります」
と返答。さらに、動画が拡散されたことによる被害を訪ねるとこんな回答があった。
「今後の対応の進捗等を踏まえ、実際の被害についての回答は差し控えさせていただきますがお客様をはじめとした消費者の方々から、衛生面に関して心配をする問合せ等を頂戴しております。
繰り返しとなりますが、動画をご覧になった皆様に不快な思いをさせたことに対して大変遺憾に思っております」
度重なる飲食店での迷惑行為。このような騒動が再び出てこないことを願うばかりだ――。