値上げの嵐が吹き荒れるなか、4月から参院麹町議員宿舎南棟の家賃が引き下げられることに批判の声があがっている。
2月に参院議院運営委員会は経年劣化で5年ごとに家賃が下がる国家公務員宿舎の規則に準じ、東京都の千代田区にある参院町宿舎南棟の2LDKの部屋の家賃を9万2,210円から8万9,642円に引き下げることを決定。4月から実施された。
「麹町の議員宿舎は東京メトロ有楽町線麹町駅から歩いて3分ほどの好立地に建てられており、駐車場も無料で使用できます。周辺で2LDK~3LDK物件の家賃相場は30万円から40万円台ですので、約9万円は破格ですね」(不動産関係者)
議員宿舎が都心の一等地にあって家賃が相場の4分の1である理由を全国紙記者が説明する。
「災害などが起きた際に、迅速な対応ができるように都心に建てられています。また家賃が民間の相場に比べて格安なのは、地方選出議員の東京と地元を往復する生活を保障するためです。地方と東京で2つの住居が必要で、東京に家を借りる資金がないことが議員に立候補する障害になることを防ぐ狙いがあります。
ただ国会の会期中に在京するための家にしては75平方メートル2LDKは広すぎるのではないかという声もあります。さらに首都圏の新築マンションの平均価格は10年前と比べて約1.6倍になっているなかでの値下げが疑問視されています」
議員宿舎の家賃引き下げにSNS上では批判の声が多数あがった。
《同じ地区の同等物件に比べて賃料は1/4程度とのこと。そこから更に値下げ、どんだけ国民をバカにすれば気がすむんだろう。》
《議員宿舎の家賃値下げは、国民を舐め腐ってるとしか思えない!》
《衆院議員宿舎は9万円てなんやねん!こちとら家賃上がって物価高で賃金上がらず困窮しとんじゃ》
《私も麹町に9万円で住みたい…》