2月27日、日本大学が24年の入学志願者数を発表した。夜間部を含まない4年生大学の累計は7万5147人。前年の最終数の9万8057人から2万2910人減少した。
23年はアメフト部薬物問題に揺れた日大。後手後手の対応が批判を集めた。
「昨年7月6日、都内のアメフト部の寮で大麻に関する情報が寄せられ大学関係者が調べたところ、ロッカーから不審な植物片が発見されました。しかし当時副学長だった澤田康広氏はすぐには警察に連絡せず、学内で12日間も保管していたといいます。第三者委員会は澤田副学長のこの対応を『信用を失墜させた最大の原因』と指摘しました」(社会部記者)
結局、アメフト部は23年12月に廃部。澤田氏も同月末に副学長の職を辞した。しかし、日大経営陣の混迷は続いている。
「11月に澤田氏が林真理子理事長に対して訴訟を起こしたのです。澤田氏は、薬物事件の対応の責任を取り辞任するよう林理事長に迫られ、パワハラを受けたとして1000万円の賠償を求めています」(前出・社会部記者)
経営陣の内紛までもが露呈した薬物問題。大学受験誌編集者は言う。
「薬物問題が発覚した昨夏から日大をめぐる報道が相次ぎ、前年から2万2910人の志願者数の減少を招いたと見られます。
日大の受験料は1万8000円から3万5000円なので、受験料だけでも4~8億円も収入が減ったことになります。入学金として得られる収入も減るので、日大にとっては大打撃でしょう」
薬物問題から再建を目指す日大。失った信頼を取り戻してほしい。
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