4月24日に開かれた衆院外務委員会での、自民党の鈴木貴子議員(38)のふるまいが物議を醸している。
委員会冒頭、質疑に立った無所属の松原仁・元国家公安委員長(67)は、上川陽子外務大臣(71)がかつて所属していた宏池会で中国企業によるパーティ券購入があったことを問いただすなど、鋭い指摘を次々と投げかけていく。
これに上川大臣は明確な姿勢を見せることができず、しどろもどろな答弁が目立ったことから、「そういうつれない答弁をしているとですね、日本国民を守る気概というが伝わってこない」と松原議員から叱責されるなど防戦一方の展開に。
そんななか、緊張感のない様子を見せた自民議員が。
開始から30分ほどして、東シナ海の資源開発に関する日中間の「2008年6月合意」について討論している場面でのこと。この合意があるにも関わらず、中国側が一方的に開発を進めていることに対して、松原議員は上川大臣にこう投げかけた。
「(中国に対し)遺憾であるというのは聞いていますが、まったくそんなもの無視して行動するのが中国であります。私は大臣にお伺いしたいのですが、中国側はですねそういった合意を一方的に破って、なんということもなく、日本の領域まで踏み込んできている、こういうことに対して我々は、外交には相互主義の原則というものがあって、同じことやられたら、少なくとも日本側の趣旨に沿って境界線までは我々もそういったものをやるぞという姿勢を示すべきではないかと思うんですが、やられっぱなしでいいんですか?やられっぱなしでいいのか、大臣にお伺いします」
この外務大臣としての気概を問うような質問に対しても、上川大臣はしどろもどろに「粘り強く伝え続けていく」と答えるのみ。しかし、上川大臣のすぐ横に座っていた鈴木議員の態度はというと……。
「ちょうどこのとき席にやってきた鈴木議員は、着席するやいなや隣の男性議員に密着するように耳打ちを始めました。上川大臣が言葉を詰まらせながら答弁している横で、こぼれるような笑みを終始浮かべており、楽しげな様子。議論の内容とは異なる雰囲気のトーンで談笑しながら、ポケットからスマートフォンを取り出し、男性議員に画面をみせながら笑顔で話す場面もありました。打ち合わせをしていたのかもしれませんが、緊迫した議論が行われるなかの態度としては不適切に見えても仕方がないでしょう」(政治部記者)
かの鈴木宗男参議院議員(76)を父に持ち、自民党本部の青年局長も務めるなど若手のホープとして期待のかかる鈴木議員。しかし、大臣をサポートするはずの職務でありながら、スマホを取り出し談笑する緊張感のない姿に批判が殺到した。
《上川大臣もひどいけど、横の鈴木貴子さんもひどいですね…全然危機感がない》
《大臣の横の2人は何イチャイチャしてるの?》
《答弁も情けないけど、答弁してる隣の男女のノーテンキの方が腹立つ》
《松原議員の怒りは上川外相には通じていない。彼女の隣に座っている担当官達の様子を見ても他人事。二人でスマホを見ながら笑っている。これが外務省だとは》
《大臣の横にいる2人は何をやってるの? イチャイチャしてスマホいじりって、ここはどこですか? 真面目にやれ》