無賃乗車しようとする様子(フィディアスのYouTubeより) 画像を見る

欧州議会選挙の投票が、6月6日から9日にかけて加盟27ヵ国でおこなわれ、キプロスでは、無所属で立候補した”迷惑系YouTuber”で知られる、フィディアス・パナイオトゥ(24)が当選した。

 

YouTubeチャンネルに262万人(’24年6月12日時点)の登録者数を持つフィディアス。実業家のイーロン・マスク氏ら著名人100人とハグする企画は再生回数1500万回を超える有名YouTubeだ。

 

日本でフィディアスが特に注目されたのは’23年10月にYouTubeに投稿された”新幹線の無賃乗車”の動画だ。

 

フィディアスは「無料で電車に乗る方法を教えます」として、西九州新幹線に乗り込みトイレに籠城。目的地でトイレから出ると、待ち構えていた駅員から乗車券の提示を求められるも、隙をついて逃走。電車を乗り継ぎ岡山まで移動した様子を動画で公開した。この問題でJR九州は’23年11月、警察に被害届を提出している。

 

その他にも動画内では、手持ちの現金がバスの運賃に足らず警察で取り調べを受けたり、泊まっていないホテルの朝食ビュッフェを勝手に食べるなどの様子が収められていた。フィディアスは、その後動画のコメント欄で”不快にさせるつもりはなかった”と謝罪した。

 

そもそも欧州議会とはEUの立法機関で、EU27ヵ国の市民が各国の代表となる議員を5年ごとの直接選挙で選ぶ。議席数は720議席で住民数に比例して各国に割り振られ、市民はその国の候補者に投票できるという仕組み。さまざまな政策分野の立法権を持つ欧州議会は、EUにおける新しい法律を審査し承認するなどの重要な役割がある。

 

「フィディアスは、政治経験もなければ、EU圏に関する知識もないことを本人も認めています。その上で、ソーシャルメディアをフル活用して若年層に投票を呼び掛け、得票率19.4%で予想に反して当選を果たしました。従来の政治にノーを突きつけたい有権者の支持を集めたものとみられています。

 

キプロスの国営放送では”各政党は、現代に合わせてアップデートすべき”などと発言していて、国内では影響力を持ったインフルエンサーという扱いなのかもしれませんが、日本では”犯罪者”とのイメージも強く、フィディアスの当選に抵抗があるのも無理はないでしょう」(全国紙国際部記者)

 

Xやネット上ではフィディアスの当選を嘆く声が続出した。

 

《犯罪youtuberが欧州議会議員デビュー そんなに人材いないのかな》
《他国で悪意ある迷惑かけて、欧州の議員になれるなんて、信じられない!》
《は?!あの青髪無賃乗車外国人、議員になったの?!世も末じゃん》
《世の中、一体どうなってんだろうか…。》
《ある種の衆愚政治と言うかなんというか・・・有名youtuberの詭弁に扇動されちゃった人たちがコミュニティフォローをするような軽い感覚で投票した結果にも見えますね》

 

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出典元:

WEB女性自身

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