■「私が直接ハラスメントをしたってことはないですね」
司会の高橋弘樹氏(43)が、あくまで一般論として「自身の言動が原因で職員が亡くなったら辞職に値する道義的責任がありますか?」と問うと、斎藤氏は「どういった状況か、どういった背景かによると思いますね。”はい”か”いいえ”では答えにくいところがある」と明言は避けた。
高橋氏が再び一般論として「どういった背景なら道義的責任があると思うか」と問うと、斎藤氏は「よくあるのが直接の上司と部下同士で、課長さんと係長さんとかで、日常的にずっとハラスメントの行為を続けたり、社会通念上の度を超えた、人格を否定する行為などをし続けたりすることによって精神的に病まれて、それが結果としてそういった(死亡する)ことになれば、これは本当にハラスメントとして明確に認定される可能性が高いですから、社会通念上の範囲を超えた過度な指導の場合は、上司にも一定の責任は出てくるかなと思うんですね」と回答した。
高橋氏が「大事なところ」だとして改めて、2人の死と知事の言動について「知事はあまり因果関係はないとお考えということでよろしいですか?」と問い直すと、斎藤氏は「そうですね。亡くなったことは 本当に悲しいことですし、辛いことで、それぞれの職務を一生懸命やって いただいてました」とした上で、優勝パレードを担当した元課長の死については、「いろんな業務負担の中で心身を崩されたということだと思いますけど」と私見を述べた。
そして、「私自身はその課長さんとほぼ直接何かを指示をしたりとか、注意したりしてないので、部長さんとか次長さんと基本的にやってましたので、直接その課長さんと接することはほぼなかったということですね」と主張。「その方が体調を崩されるということに関して、私が直接ハラスメントをしたってことはないですね」と自身とは無関係だとした。