■「なぜ亡くなられたんだっていうことは私自身もわからない」
また、元局長については、食事に行ったこともあり懇意にしていたとして、告発文書を書かれたことに驚いたとコメント。その上で、「彼に対して直接仕事の中でハラスメントをしたことはない」と断言。内部調査で処分を下したことについては「本人も確かに処分に対しては不満があったかもしれないですけれど、第三者機関や百条委員会の設置に対して確か前向きな反応をされていて、なのでそこはぜひ出席して、なぜ斎藤に対する不満があったりとか、県政に対する何か思いがあるんであれば、ぜひ説明をしてほしかったんですね。本人もそのつもりだったのに、なぜ亡くなられたんだっていうことは私自身もわからない」とした。
元局長が、亡くなった際に「一死をもって抗議する」とのメッセージを残していたことについては、「今報道で、私が直接死因の一つになってるっていうこと、確かに“一死を持って抗議する”ってものが書かれたという報道がされてますが、何に対する抗議かとかって言うのはわからない世界もある」と持論を展開。「私が何かしたことによって、本人にもちろん仕事の中で直接ハラスメント行為をしたこともないですし、感謝、信頼してる方だったので、私はなぜ亡くなったのかってこと自体が、すごくわからないところもありますし、きちんと百条委員会で説明して欲しかったですね。そういう意味では残念です」と述べた。
また、斎藤氏は改めて、3月12日の文書が公益通報にあたるのかについて「保護されるべき外部通報には当たらない」という見解を示し、懲戒処分について、本人が不満があるのであれば、不服申し立てをすれば良いとの認識だったとした。なお、元局長は不服申し立てをしなかったことについて、6月「自分は人事課のOBです。自分の後輩たちが今回の件で深く関わっています。その後輩たちを訴えることがどんなに辛いことかご理解いただきたいと思います。不服申立てをしなくても済む可能性が少しでも残っているのなら、それをギリギリまで待ちたい、そういう思いです」と説明していた。
また、元局長への処分は、告発文書のほかに、業務用パソコンで作成したプライベート文書など3つの問題を対象にしている上、内部告発に対する処分ではないので法的にも問題ないという主張を崩さなかった。
YouTubeのコメント欄には《斎藤氏の実直さが良くわかる会見でした 今迄の誹謗中傷に立ち向かえた 鋼のメンタルは、全て県民の為だったのですね…》《兵庫県民です。次も斎藤さんに投票するつもりです》《斎藤前知事を応援しています!税金の無駄遣い放題の井戸県政、古い体質から脱却し、改革を進めてください》と斎藤知事を応援する声が相次いで寄せられていた。
しかし、ネット上では、斎藤知事の説明に納得がいかないと言うコメントが溢れている。特に、2人の職員の死と自身の言動には因果関係はないとし、さらに「なぜ亡くなったかわからない」と述べたことに対し衝撃が広がっている。
《2人のうち1人の原因は確かに表に情報でてないけど、もう1人の自殺は『死をもって抗議する』が遺書でしょ なぜ亡くなったかわからないはいくらなんでもないだろ~~》
《「自分は『直接には』やっていない」ということで逃れようとしているのかなと思います。が、組織としてそのようなものであれば、上の者が責任を取るのは当たり前だと思います。その自覚がないのであれば、自治体の首長としての資質がないのだと言えるでしょうね》
《この期に及んでまだこんな発言するのには心底呆れるというか、恐ろしい》
《この人やっぱりズレてるんよね。 直接的なハラスメントはしてないっていうけど、じゃあ間接的だったらいいの?てなる》