■「日本人は今、選挙に対してものすぐ関心を持ち始めてるんですよ」
そんな中田は、「参政党さんはもう1個の個性として、やはりネット戦略。これが非常に上手かったですよね」と選挙戦略も高く評価。参政党は今回の参院選で、神谷代表の街頭演説を切り取ったショート動画がYouTubeやSNSで拡散していた。
国民民主党と参政党がネットを駆使し支持を広げたように、中田は個人で手軽に発信できるYouTubeの方が高いアピール効果を持つと見ているようだ。
「スマホで見るメディアだからこそ、個人の力とか気持ちとかが乗っかっている方が視聴者に近いってことで言うと、政党のチャンネルってあまりウケてない」と指摘し、「やっぱり誰が発信してるか、どれくらいの熱量で発信してるかが大事」と力説。“熱量を持っている人物”として、’18年から個人チャンネルを運営する国民民主党・玉木雄一郎代表(56)の名前を挙げた。
「今回、かなり議席を減らしているところで言うと、やっぱりHPとかSNS戦略を見ると差がハッキリしてますよね」と言い、公明党や共産党を“クラシカル”と表現して「ネット戦略っていうものに対してちょっと抵抗感があるのかなと思う」と推察。そのいっぽうで、「HPの作りとかを見ているとやっぱり国民民主さんとか参政党さんの方が見やすいんですよね」と讃えた。
さらに、「参政党さんに関して言うと『YouTubeショート』ですよね」と述べていた中田。小学6年生の娘もスマホでYouTubeのショート動画を見ていると明かし、「ショート見ると10本に1本が選挙関連の動画が出てくる。小学生ですよ?」と驚愕。娘に「どこの党を知ってるの?」と尋ねたところ、「参政党っていう政党があるんでしょ?」と返答されたという。
こうしたエピソードを踏まえて、中田は国民民主党と参政党のそれぞれの“強み”をこう論じていた。
「YouTubeっていうところで、かなり力を入れていてリテラシーが高いのは国民民主党。YouTubeショートっていうところの戦略にかなり力を入れていたのが参政党。その両党ともHPは非常に見やすく、キャッチコピーがわかりやすい。『手取りを増やす』『日本人ファースト』、これ分かりますよね? じゃあ、他の党のキャッチコピーって分かりますか? ってことなんですよ。これね、非常にネット戦略とキャッチコピーのコピーライティング、ここはすごく重要になってくるんですね」
その理由として、「今、多くの人が政治に関心を持ち始めてるからなんですよね」とコメント。主に無党派層が関心を持ち始めているといい、今回の参院選で期日前投票の人数や投票率が上昇したことを踏まえて「日本人は今、選挙に対してものすごく関心を持ち始めてるんですよ」と熱弁していた。
参政党の選挙戦略について、国民民主党と同じく“ベタ褒め”していた中田。参政党が躍進したことについては改めて“個別授業”する意向を示していたが、神谷氏との対談も実現するだろうか。
