京都府の南丹市立園部小学校に通う安達結希くん(11)が3月23日を最後に、行方が分からなくなってから2週間あまり。同校では4月9日に入学式が行われ、新入生や保護者だけでなく、結希くんと同学年の新6年生の児童たちも参加したという。
「卒業式があった23日午前、結希くんは在校生として出席するため父親が運転する車に乗って学校に向かいました。父親が結希くんを車から降ろした場所は、小学校のグラウンドに隣接する学童施設の駐車場だといいます。しかし、結希くんは学校に登校しておらず、担任が保護者に連絡したのは卒業式が終わったあとの午前11時45分頃。学校からの連絡を受けて、結希くんの父親が110番通報したそうです」(全国紙社会部記者)
校内や市内に取り付けられた防犯カメラに結希くんの姿は映っておらず、教員や児童、保護者からの目撃情報もないという。また、結希くんが行方不明になってからバスや電車などの公共交通機関を利用した形跡もなく、3月29日に結希くんの通学用リュックを親族が見つけたことが唯一の手掛かりとなっている。
「結希くんのリュックが発見された場所は、小学校から北西に約3キロメートル離れた山中でした。ただ不自然な点もあり、リュックが見つかった付近は24日、25日、28日にも捜索が行われていました。その山は結希くんの自宅とは違う方向に位置し、現場では雨が降った日があったもののリュックはほぼ汚れていなかったというのです。7日には結希くんの自宅周辺の山中で、約10時間にわたって60人態勢の大規模捜索が行われました。規制線が張られ、鑑識などの警察車両も出入りしていましたが、有力な手掛かりは出てきませんでした」(前出・全国紙社会部記者)
いっぽう小学校では4月6日夜、新6年生の保護者を対象に説明会が実施された。
「学校側が結希くんの欠席を把握してから保護者に連絡するまで、3時間ものタイムラグが生じていました。この件について学校側は、“出欠連絡アプリで翌24日に欠席連絡をもらっていたが、23日のことだと勘違いしていた”と釈明。連絡が遅れたことについて、陳謝したそうです。そのほか欠席管理システムの徹底や、児童の安全確保、心のケアなどについての説明があったとのことです」(前出・全国紙社会部記者)
だが、3日配信の京都新聞デジタルによれば、保護者説明会が開かれる方針が判明した時点で、保護者からは「非常に遅い対応」と不満の声も上がっていたという。結希くんの足取りはいまも掴めておらず、日を追うごとに通学する児童や保護者の不安が増す可能性もあるだろう。
そこで本誌は9日、窓口となっている南丹市教育委員会を取材。結希くんが行方不明になってから保護者説明会が開かれるまで、2週間かかった理由を尋ねると、担当者はこう説明していた。
「安達さんが行方不明になり、公開捜索に踏み切られたあと、1週間程度は経過の見守りや情報収集にあたっていました。ですが、学校や教育委員会が情報として掴めるものはほとんどありませんでした。報道が過熱化してきたこともあり、児童や保護者たちの不安を和らげ、学校の今後の取り組みを明確にお示しするということで、新学期が始まるまでに説明会を開くことにいたしました。説明会を開くにあたり、保護者の方々がどのような不安やご意向を抱かれているかを確認し、どのような対策が必要かなども検討していたことから時間を要してしまいました」
始業式や入学式では教員や警察官が見守るなか、児童が保護者に付き添われて登校していたという。しばらくは厳戒態勢が続きそうだが、教育委員会として今後どのような対策をとっていくのかについても聞いた。
「すでに新学期が始まっていますので、まずは登下校の安全を確保する見守りの体制強化をいたします。教育委員会からも職員を派遣し、京都府の職員にもご協力いただいて見守りの人員を増やすなどの対応をしています。また、京都府と連携して学校にスクールカウンセラーを配置し、防犯カメラの増設も検討しています。警察とも連携し、南丹市内の小中学校の見守りを強化していただいています」
一刻も早く、結希くんの無事が確認されることを願うばかりだ。
画像ページ >【写真あり】大規模捜索が行われた自宅周辺現場(他1枚)
