《中国・イスラエルにも毅然と批判》米国によるICC所長制裁 高市首相の“弱腰”対応を変えた「人権外交議連」とは
画像を見る 「人権外交を超党派で考える議員連盟」の総会であいさつする議連共同会長の中谷元氏(写真:共同通信)

 

■「関係が深いからこそ、言うべきことは言う」

 

国内政治では近年、与党自民党が議席数を拡大し、「与野党は分断の流れだった」と山尾顧問は振り返る。

 

「安倍政権以降、与野党の分断が進んでいました。与党内でさえも、政権に対して声を上げることが難しくなっていたような状況です。高市政権でもその傾向が強まっていましたが、今回の声明を人権外交議連が出すにあたって、主要7政党の15名が夏休み中にもかかわらず集まり、迅速に準備できました」

 

その影響力は予想以上に大きく、24日の議連決議は大きく報じられた。その後、「今回の措置は日本の立場と相容れるものではなく、大変深刻に受け止めている」と、高市首相の“言い直し”があったことになる。

 

「まずは議連として19日に迅速に声明を出した。そして世論……市民の方々の署名活動、人権団体の動き、さらに保守側からの声も含めて、流れをつくることができたのではないかと思います。特に与党内から声が出たことは大きく、首相の“言い直し”にも影響したのではないでしょうか」

 

24日に同議連総会で「『残念』は感想で、意思ではない。抗議を求めたい」と高市首相の発言に対して述べた中谷元前防衛相は、首相と同じ自民党の大物政治家である。まさに政党を超えた、超党派として“扉を開く”決意の発言だったように映るが……。

 

「中谷さんは、日本イスラエル友好議員連盟の会長を務めていらっしゃる方なんです。イスラエルと『関係が深いからこそ、言うべきことは言う』という姿勢が素晴らしいのです。今回の制裁は米国政府の措置ですが、イスラエル側の強い反発を背景にした措置ではないかと考えられます。

 

日米同盟の関係があるからこそ、日米の信頼関係があるからこそ、言うべきことを言う。それが本当の友好関係だという姿勢が重要であり、中谷さんの発言は、その姿勢を体現しているものだと思います。

 

自民党の首相に対し、自民党の前防衛相が『言うべきことを言う』。永田町ではそれは“非常識”とされるかもしれませんが、世間の常識に沿って『言うべきことを言う=リスクを取って発言する』その真骨頂だったと思います」

 

また、議連総会には石破茂前首相(69)が、今回初めて参加したという。

 

「石破さんは首相退任後に、人権外交議連に参加されました。前首相として現政権にモノを言うのはリスクがありますが、それでも言うべきことは言う。それが石破さんの一貫したご姿勢です。

 

特に印象的だったのは『日本がなぜICCを守らなければいけないか?』という命題に対して、『日本が東京裁判、つまり勝者による裁きを受け入れた国であるからというのが、ひとつの理由だ』という言葉です。

 

『勝者の裁きを受け入れてきた日本だからこそ、勝者の裁きではない公平な裁き、ICCを支援するべきだ』という、歴史観に立ったお答えでした。つねに歴史と原則に立ち返る姿勢は、石破さんならではのもので、私も深い敬意を持っています。石破さんは“利他な政治家”でいらっしゃると思います」

 

出典元:

WEB女性自身

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