小向美奈子 告白本「いっぱい、ごめんネ」を出版!

衝撃の告白―初体験は中学1年生、そして15歳の妊娠

 11月24日(火)で発売の女性自身で掲載した『小向美奈子 15歳の流産、そして薬に堕ちるまで』。
女性自身WEBサイトでは、本誌で掲載された原稿に、未公開のインタビューも加え掲載する。

まずは本誌より、

 ――そう、今まで誰にも言えなかったけれど、初めての写真集を撮影していたとき、私のお腹の中には、小さな命が宿っていた―(自叙伝より)

 今月27日に発売される初の自叙伝『いっぱい、ごめんネ』(小向美奈子著/徳間書店刊)で、15歳の妊娠、流産をそう告白した小向美奈子。
image相手の男性は、芸能界に入ったのとほぼ同時に好きになった人。彼との恋愛は本気の恋でした ――
それから9年後、東京拘置所の鉄の格子の中で、24年間の人生を見つめなおした小向。彼女の人生が狂い出したそもそもの始まりが、その15歳のときの〝本気の恋〟であり、いま、彼女が再起できたのも「その思い出のおかげ」と今回の告白本の出版を決めた。
26日間の拘置所生活の中で、ここで一度きちんと人生をみつめ直さないと私は新しい人生を歩み出せない。そう思ったとき、私の人生、どこから外れていってしまったのだろうって考えたんです。
そうしたら私、じつは小さいころから同級生の女の子たちと違っていたし、どこか周囲と馴染めない自分がずっといたんですよね (笑)

たしかに、衝撃の告白は小学6年で始めた喫煙に始まり、中学1年で初体験、そして件の妊娠と流産、と世の親が頭を抱えたくなるような衝撃の文字が躍る。だが――
若過ぎた? ぜんぜん!16歳で結婚するってずっと思ってきたから、愛する人との間に子どもができたのは当然の成り行きです (笑)
と悪びれる様子は微塵もない。
2歳年上の彼は、私に子どもができて家族になることをとても喜んでくれたし、生活のために働き出したところだったんです。そして彼の両親も、私が16歳になったらすぐに入籍するようにって心から応援してくれていました
しかし、冒頭の初の写真集のためにグアムロケから帰って2週間後に状況は一変。
原付バイクに乗った彼が乗用車と衝突事故を起こし、帰らぬ人となってしまったのだ。
imageその日は妊娠三カ月の検診で、エコーでお腹の赤ちゃんを一緒に見ようって病院の前で待ち合わせをしていたんです。バイクを運転する彼が私に気付いて手を振ってくれた20秒後、彼の体が飛んでいきました。病院に運ばれる救急車の中で、彼はまだ話ができたんです。まさか死ぬなんて。あの日のことは今でもスローモーションで浮かびます
 そして彼女自身、「(この世から)いなくなりたかった」と真剣なまなざしで語る彼女。
そして彼がこの世を去って2日後、彼女の身体の中の小さな命が消えてなくなった。
もし、その子を流産しなかったら?
もちろん産んで、若いママになっていましたよ(笑)。
だって、彼の最期の言葉が『大事にして』だったから。それって『命を大切にしてね』というメッセージでしょう。私も、赤ちゃんの命も守ること。でも、子どもは救えなくてこのままじゃ生きていられないと思ったし、ほかに何もなかったから、芸能生活を続けるしかなかったんです

 

恋人の死……自傷行為、過食、狂い始めた人生の歯車

当時を知る記者は、彼女がアイドルらしからぬ言動で周囲の大人の反応を楽しむ〝魔性系〟だったのを思い出した。
彼の死が関係あるかはわからないが、撮影日に目を腫らしてやってきた彼女に手を焼き、あるときは、自傷行為と思われる身体の傷に目を覆ったこともあった。それを話すと「これね」と笑って腕をなでた彼女。
アイドル時代に発売した写真集は10冊。順風満帆に見えたタレント業だったが、彼女の喪失感は仕事で埋まることはなく「自分の居場所がない」という孤独で心は占拠されていったのだ。
image初めのうちは〝アイドル小向美奈子〟もそれなりに楽しかったんですよ。それまでとはまったく違う世界が見られたし、初めての経験も多かったから。それがやっぱり、デビュー前の写真とか、あり得ないスキャンダルとか出てくると、いくらやんちゃな私でも、傷ついたんですよ (笑)。
ストレスで太ったり痩せたり、過食嘔吐になって一時は体重が35キロになってしまったこともありました

そして気づけば、人一倍「誰か私を本気で愛して」と、男性の優しさや愛を渇望してやまない自分。19歳で一人暮らしを始めてからは、さらに彼女の放蕩ぶりはエスカレートを増し、クラブ通い、同棲、ドラッグ、と文字通り、道を踏み外していったのだ。
人は私が男好きで、ドラッグまで手を出したって思うからもしれない。けど、クスリは別。たしかにきっかけは、付き合っていた彼から強要され、暴力を受けたことが大きかったですよ。でも、私がもっと拒絶して、徹底的に逃げればよかったんです
また、世間で言うようなクスリとSEXとの深い関係を
それはぜったいない
と言葉を放つ小向。
勝手にやればいいじゃん!って感じですね。私はクスリをやってSEXをするのが好きじゃなかったから
ではなぜクスリに手を染めたのか? 彼女のどこかに「クスリくらい」という甘さがあったのも否めない。
彼が不法侵入の罪で警察に捕まったとき、『これでやっとクスリから手が切れる』と安心したんです。それに、彼にはそこで気づいて欲しかったから、警察に彼がクスリを所有、使用している事実を言えない自分がいたんです。
ましてや、自分が指名手配されているなんて、想像もしていませんでした

男が切れればそれで終わり――。そう安心していた小向は、今年1月22日、その男の供述から覚醒剤取締法違反で逮捕され、懲役1年6ヵ月、執行猶予3年の判決を受けた。
前科者になったのは〝誰のせい〟でもなく自分の責任。逃げるチャンスはいつでもあったのに自分が弱かったから、それだけですね

一緒にゆとり・安心

関連カテゴリー: