17日、都内で行われた映画『TAKAMINE アメリカに桜を咲かせた男』の完成披露試写会が行われた。舞台挨拶には、俳優の長谷川初範(55)、渡辺裕之(55)、女優の田中美里(34)が出席した。同作品は、アドレナリンの結晶化など、ノーベル賞級の偉業を成し遂げた化学者、高峰譲吉の半生を描いた内容となっている。高峰を演じた長谷川は、「こんな偉大な人がいたことを知り、その作品に関わることができて名誉なこと」と感慨深そうであった。撮影に関しては、「昨年の8月末から9月末まで撮影してまいりました。金沢、横浜、そして1日休みを挟んで、ロサンゼルスの方へ行って。(着いた)次の朝からもう仕事していましたね」と短期間の強行軍を懐かしそうに振り返った。アメリカの滞在期間を聞かれた長谷川は「1週間くらい」ときっぱり答えたが、渡辺と田中から「2週間くらいじゃないですか?」と突っ込まれると「そうだったっけね。すごい濃い日にちを過ごしたからさ。そうだったね」と照れ笑いで、仲の良さが伺えた。桜に関して渡辺は「桜は下を向いて咲く。見る人が上を見上げるように。桜には上へ向かわせる力があるような気がする」と思いを込めて語った。(撮影:柴田悟)

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