’70年に結婚してから42年。妻として、スタイリストとしてみのもんた(67)を支え続けていた御法川靖子さん(66)が、5月22日に逝去した。靖子さんは末期の皮膚がんに侵されていたが、それが判明したのは昨年7月だったという。

”自分の病気を誰にも言わないでほしい”というのが、靖子さんの強い希望だった。みのは「絶対に公にならないように、世間を騒がせないようにしてください」と入院中の靖子さんから繰り返し言われていたという。

今年5月7日から、みのは休みを取り、靖子さんとニューヨークに。これが最後の夫婦旅行となった。24日の会見でみのはこう語っている。「GW開けならば(仕事も)一段落ということで、2週間のお休みを取りました。お医者さんの許可も取りましたし、本人も歩けましたしね」

靖子さんが希望したのは美術館巡りとショッピングだった。現地ではこんなこともあったという。

「靖子さんは、夫のスタイリストとして洋服を買うことも目的でした。ホテルから出かけるとき、なかなか靖子さんが出てこない。そこでみのさんが覗くと、テレビのニュース番組を食い入るように見ていたのです。そのキャスターの服装がみのさんに似合うと思ったようです。靖子さんはメモを取ると、やっと部屋から出てきました」(仕事関係者)

しかしアメリカでの6日目の朝、鼻血を流し緊急帰国。成田空港から病院へ直行してすぐ入院。小脳へのがん転移が見つかり、その1週間後に靖子さんは永眠した。

神奈川県の自宅へ戻ったみのは、衣装室に入った瞬間に愕然としたという。番組出演のための服が6月分まで整然と並んでおり、1組ごとに日付が書いてあったのだ。渡航前に靖子さんがそろえていたに違いない。それは「私がいなくても、仕事に行ってね」という、妻からの最後の叱咤だった――。

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