14日、東京都内のホテルで、ロンドン五輪で史上最多の38個のメダルを獲得した日本選手団の解団式と帰国会見が行われ、体操男子個人総合を制した内村航平(23=コナミ)、五輪3連覇を果たしたレスリング女子の吉田沙保里(29=ALSOK)、ボクシング男子ミドル級金メダルの村田諒太(26=東洋大職)ら関係者計331人が出席した。
開閉会式で旗手を務めた吉田は「きちんと仕事をこなせた。国民のみなさん応援のおかげで、たくさんのメダルを取れたと思う」と笑顔で話した。旗手はメダルを獲れないというジンクスについては「緊張もあったが、自分のレスリングをやれば大丈夫だと信じて戦った」と振り返った。
日本選手団の村上幸史主将(32)が付き添い、開閉会式で旗手を務めた吉田沙保里が団旗を上村春樹団長に渡し、団長から日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(64)に返還された。竹田会長は「選手は全身全霊戦い抜き、日本のみならず世界中に感動や活力を届けてくれた」とあいさつ。さらに、「2020年五輪の招致実現に必ずつながると思う。選手のみなさまは講演会などで、その経験から東京で五輪を開く意義と必要性を多く語ってもらいたい」と話した。(撮影:加治屋誠)