「結婚してずいぶんと時間がたった今になって披露宴を行った理由は、『みなさんにご心配をおかけしましたけど、娘はいま3歳になってこんなに元気ですよ!』と伝えたかったからなんです」

そう語るのは、別所哲也(47)。今月4日、彼は都内で披露宴を行った。

「メディアの方にご報告するのもいまさらという感じがしましたし、本当は内々で食事会でもやろうかと思ってました。でも、仲間に声をかけていくうちにどんどん話が大きくなってしまって(笑)。ただ、みなさんから祝福していただけたことは本当に嬉しかったです」

09年8月、別所は20年来の交流を実らせ、1歳年下の日系アメリカ人女性との結婚を発表。同時に7月16日に長女が誕生していたことも明かしていた。だが、産まれてきた赤ちゃんは、1千169グラムという低体重児。3カ月もの間、NICU(新生児特定集中治療室)で過ごすことになったのだ。あれから3年、長女はすくすくと成長していた。

「娘はちょうど3歳になって、七五三と結婚式が同時期になりました。娘はみなさんにご心配をかけて産まれてきたので……。どこかで元気な姿をみなさんにお見せしたいとも思っていたんです」

余命一週間宣告のあと、妻は生命維持装置に入った娘のために搾乳し続け、退院後も別所とともに長女の成長を願い続けた。披露宴は、子育てに奮闘してくれた妻と、無事、成長してくれた長女への感謝の意味も込められていたのだろう。別所は、披露宴当日の様子についてこう振り返る。

「花嫁姿の妻は、とても輝いていました。妻にとっても僕にとっても、そして娘にとってもいい思い出を作ることができました。最後に妻が涙交じりに感謝の手紙を読んだときには、感動してしまいましたね。4時間以上の披露宴になったので最後のほうになると、娘は“おねむ”になっていましたけど(笑)」

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