NHK大河ドラマ『八重の桜』の主人公、綾瀬はるか(27)が演じる山本八重は、戊辰戦争のとき会津藩のために奮闘して”幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれた女性だ。藩の砲術師範の家に生まれ、男まさりの奮闘をした八重。彼女をを演じるには、鉄砲の使い方やなぎなたの所作が非常に重要になる。
この大河ドラマにかける彼女の熱意と努力は、共演しているベテラン女優たちも”ビビる”ほどすさまじいものがあるという。番組スタッフは言う。
「銃と同じく、綾瀬さんはなぎなたの所作も完璧にして撮影に臨んでくれました。その姿を見たベテランの共演者たちも『負けられない』と思ったんでしょうね。秋吉久美子さんはなぎなたの先生に『もっと練習させてほしい』とじか談判して、撮影中の横のスペースで練習を始めたり、ということもありました」
綾瀬は昨年の夏前から先生について、会津弁を特訓していた。その上達も、地元の人たちの心をつかんでいるようだ。「福島のロケではどこに行っても会津弁を使うように心がけているそうです。地元の人たちとも、すっかり溶け込んでいましたね」(前出・番組スタッフ)
現場でも、綾瀬はお気に入りの会津弁『座らんしょ』(まあ、お座りなさい)、『さすけね』(大丈夫)、『ありがとなし』(ありがとう)を普通に使っているという。彼女の奮闘が、番組を引っ張っているようだ。