航空自衛隊が全面バックアップしているドラマ『空飛ぶ広報室』(TBS系)で好演中の俳優・綾野剛(31)。綾野はトラックにはねられたケガで憧れの戦闘機に乗れない体になり、広報室に配属される自衛官を演じている。そんな綾野が“緊急事態”に…。4月13日放送のバラエティ『ジョブチューン』(TBS系)特番ロケでのこと。

「綾野さんが実際の戦闘機に乗るロケは当初、3月上旬の予定でした。ところが綾野さんは当日、39度の熱で倒れ、ロケは延期になったんです。再度調整した2度目のロケ当日、綾野さんは入間基地(埼玉県)でパイロットが受けるのと同様のメディカルチェックに臨んだんです。その際、10年ほど前に患った肺気胸が原因でドクターストップがかかり、またもロケは中止に。綾野さんはまさか“持病”のため戦闘機に乗れないとは思いもよらず、がっかりしていました」(テレビ局関係者)

綾野が患っていた肺気胸について『ひらた呼吸器内科クリニック』平田範夫院長は言う。
「肺の一部が破れて、空気が漏れる病気です。軽度であれば自然に治癒します。患者は10~20代の長身で痩せ形の男性が多いようです。過去に気胸を患ったからといって、一概に登山や飛行機に乗るのがいけないとは言えませんが、圧力が変われば肺は破れやすくなるともいえるので、日常生活に支障がなくても戦闘機などに乗れないケースもありえます」

実際の“空飛ぶ広報室”、航空自衛隊幕僚監部広報室に聞いてみた。
「確かに2度、ロケの予定を組んだことは事実ですが、個人の身体に関わることはお話しできません。1度目は体調不良でロケ現場にはいらっしゃいませんでした。2度目は基地にいらしたことは間違いないですが、実際に低圧訓練は受けていません」

 低圧訓練とは戦闘機の操縦や同乗の際、義務付けられている1日がかりの訓練のこと。
「一般的な話で言えば、低圧訓練当日、医官から問診を受け、そこで問題がなければ訓練をします。綾野さんは低圧訓練自体は一度も受けられていないということは事実です」

 つまり、綾野は問診で問題があったため、低圧訓練が受けられなかったというのだ。
かつて肺気胸だったからと言って戦闘機に乗れないわけではないというが、役柄を地でいくような今回のハプニングで、さらに綾野の真に迫った熱演が期待できそう!?

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