「夢って本当に不思議ですよね。現実の世界ではあまり親しくない人が出てきて意見を言ったり、ふだんまったく思い出すことのない小学生の同級生がふつうに出てきたりするんですよね。夢の中によく登場する人がいるんですが、その人とは特に仲がよかったわけでもなく……謎ですよね(笑)」

 そう語るのは、映画『リアル〜完全なる首長竜の日』(6月1日より全国公開)で主演の佐藤健(24)。劇中、彼が演じる浩市は、最新医療技術『センシング』を駆使して昏睡状態の恋人(綾瀬はるか)の脳内に何度も入っていく。その世界観は夢を連想させる。

「僕、夢の続き、見られますよ(笑)。8時間くらい完全に熟睡したあとじゃないとダメなんですが、“さっきの続きが見たい!”と強く願って二度寝をすると見られるんです。結局、中身はすぐ忘れちゃうんだけど」

 物語の中では、若い主人公たちは仕事に追われ、生活をないがしろにしているようにも見える。いっぽう彼自身は、その若さに似合わないほど生活を大事にする若者だ。

「僕にとっては、仕事と同じくらい生活は大事。寝ること、食べることは重要です。でも、基本的に眠たいときに寝て、眠くならない夜は無理して寝ない。おなかが減ったときに“俺は今、何を求めているんだ?”と自問して、そのときに食べたいものを食べる。ほんとは規則正しいほうがいいと思うんですけど。時間が自由すぎて、行きたいご飯屋さんと時間が合わずに困ることもありますし(笑)」

 劇中の恋人たちは、一度も恋人への愛や、その存在を疑うことがない。ある意味、理想の愛の形ともいえる。彼の理想の愛とは?

「理想の愛ですか……。うーん……(相手には)僕のことしか好きにならないでいてほしいんです。『この人と別れたから、次の人』みたいな切り替えが嫌いなんですよ。だから簡単に人のことを好きになれない。なんか、そういうの軽いじゃないですか。理想の愛は『今はあなたが好き』じゃなくて、『もうあなたしか好きになれない』みたいな愛ですかね。(映画の)2人みたいに、そう信じあえるのが理想です」

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