いよいよ7月20日に公開となる、宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』。映画は、大正から昭和へ、1920年代の日本を舞台に零戦の設計者・堀越二郎と薄幸の少女・菜穂子との出会いと別れを描いた作品となっている。その見どころを、作画監督の高坂希太郎さん(51)と、ヒロイン・里見菜穂子の声を演じた瀧本美織さん(22)が解説してくれた。

【見どころ1・古きよき日本の美しい風景】
「時代の風景をきれいに紡いだ画集やアルバムのように、セリフがなくても十分に楽しめる作品になったと自負しています。昔の日本の風景がモノクロで残っていることは多いですが、ここでは色のついた風景、時代の空気を感じてもらえると思います」(高坂さん)

【見どころ2・研究を重ねた昔の女性の所作】
「着物を着た女性を描くためにスタッフを集めてデッサン会をしたり、昔の女性の所作を研究するために成瀬巳喜男監督の映画を観たり、昔の雑誌を読んだり。時代の空気感を再現するのは苦労しましたね」(高坂さん)

【見どころ3・主人公、堀越二郎のかっこよさ】
「二郎は大きな夢に向かってひたむきに生きているところがかっこいいですね。夢中になりすぎて人の話を聞いてないようなところもあるけど、それほど無我夢中ってことですし、そんな男性に私は憧れます」(瀧本さん)

【見どころ4・たくましく、生き生きと輝く登場人物たち】
「壮絶な時代に生きた登場人物たちは、たくましく生き生きと輝いていて、そのありさまを見てほしいと思います。彼らを見ているときっと励まされるし、自分も頑張ろうっていう気持ちになれると思います」(瀧本さん)

【見どころ5・いちばん苦労した関東大震災のシーン】
「関東大震災のシーンは、とにかく動く対象物が多かった。家も人も機関車も土地も動きますから。特に群衆が一斉に動くシーンは大変な労力でしたが、スタッフはみんな腐らずよくやってくれました」(高坂さん)

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