歯に衣着せぬ物言いで、40代女性の本音を言えるタレントとして支持されている大久保佳代子は現在、7本のレギュラー番組を持つ売れっ子芸人だ。連載“中山秀征の会いたい人”。今回は、そんな大久保さんが42歳の等身大こじらせトークを展開した。

中山「女芸人が市民権を得たのは、今の女芸人ってたぶん等身大のブスだからなんだよね(笑)。いい意味でね!ブスなふりしてないじゃない」

大久保「『ウン』って言いづらいんですけど……。素材のままで勝負できたってことですよね。なんか抵抗ありますけど(笑)」

中山「僕はそれが素敵だなって思うのよ。ゆるキャラのかわいらしさみたいな感じでさ」

大久保「私がデビューして最初に言われたのが、『光浦さんは笑えるブスだけど、大久保は笑えないブスだ』って。確かに光浦さんは眼鏡もかけていますし、キャラクターっぽい。でも、私は『ブスって言ったら、悪いんじゃないか』って気を使わせるような暗い感じだったから、痛々しい。だから、ねかす期間は必要だったみたいです(笑)」

中山「それじゃあ、熟成されてきたんだ(笑)」

大久保「熟成期間、大事ですよ。ワインだとしたら、若くて飲みにくかったんです。やっとおいしく仕上がりました(笑)」

中山「20年ものの、なかなか高級品ですね〜。しかも、同期に同世代の女芸人が集まるってすごいよね。仲もいいしね」

大久保「女芸人はみんな性格がいいんですよ。いじわるをする人もいないし、『出し抜いてやる』ってギラギラした人もいない。『この人がしゃべったら、次はこの人』ってわきまえてるんです。『私は今日もう2回しゃべってるから、よしっ仕事終わり』という感じ(笑)」

中山「そういう人のよさというか、品のよさのようなものは、みんな持っているよね」

大久保「愛嬌があってかわいがられたほうがいいなとは思います。仕事に関しては、私が今出ているのも順番だと思っているんです。女芸人の中でも光浦さんが出て、いろいろな人がフィーチャーされて、今は私のターン。小銭も稼いだし、もうぼちぼち次の人に譲ってもいいかな(笑)」

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