共に幼少期から活躍を続ける、生粋のエンターテイナー・中村七之助(30)と三浦大知(26)が、三浦の最新アルバム『The Entertainer』の発売を機にMTVの番組で対談。初対面とは思えぬほど意気投合した。2人が一緒に舞台を作る日は近いかも!?

三浦「生まれてすぐから舞台に立たれていると思うんですが、どういう感覚だったんですか?」

中村「初めての舞台は2歳半くらいだったので憶えてないんですよね。ただ、兄(中村勘九郎)の息子の七緒八が今2歳なんですが、言葉もわからないのに歌舞伎のまねするんです。僕も同じような感覚で、歌舞伎は生活の一部でしたから、立ち回りや顔を白く塗りたいとかって思いがありましたね。三浦さんも小さいころから活躍されていますけど、何を見て始めたんですか?」

三浦「僕も6歳くらいだったのであまり憶えていないんですが、戦隊モノの番組でも必殺技をまねするんじゃなく、オープニングの曲が始まると立ち上がって体を動かしたりしていたみたいで。狂言の映像に合わせて踊ったりもしていたそうです」

中村「へえ、やっぱり自分が好きで始めたんですね。小さいころからプロとして歌っていると変声期は大変だったんじゃないですか?」

三浦「はい。レコーディングの1週間前まで出ていた声が急に出なくなって……。自然なことではあるんですけど、なんで? と悔しさのようなものがありました。それで変声期をきっかけに一度歌を休ませていただいて」

中村「僕も、全然声が出ない時期にお姫様役で舞台に出て、お客様に声を笑われたことがありました。その公演中は常に不安で嫌でした。プロとして舞台に立つからには『変声期なので』なんて言い訳できないですから」

三浦「お客さんにはこちらの都合は関係ないですしね」

中村「ところで、DVDで武道館の公演を拝見したんですが、本当に格好よかった! 自分のことはもちろん、周りの使い方もすごくうまいですよね。たとえば三浦さんの曲に合わせて僕が日本舞踊を踊るとか、舞台の演出をしてもらうとか、何か一緒にできないかな? なんて思いました」

三浦「そういうふうに言っていただけるなんてすごく嬉しいです。ご一緒させていただければ最高です!」

中村「父(故・中村勘三郎さん)も日野皓正さんのトランペットで踊ったことがあるんですよ。枠にとらわれず、こういう新しい出会いを大切に、もっともっと歌舞伎を楽しいエンタテインメントにしていきたいですね」

三浦「日本の伝統的なエンタテインメントである歌舞伎といつかリンクする瞬間がきたらうれしいなあ、と思います」

中村「ぜひ、お願いします!」

三浦「ぜひ、ぜひ!」

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