「“あの土地”ねぇ、本当にこれからどうするんでしょうね……」

 菅直人元首相(68)の夫人・伸子さん(69)はそう語り、顔をしかめた。“あの土地”とは東京都武蔵野市内の約70坪の土地。菅元首相の実母・純子さん(93)名義で07年に購入されたものだ。購入額は1億7千万円ほど。この土地は、現在は貸駐車場になっている。

実はこの土地購入を巡っての“疑惑”を、『週刊新潮』2月26日号が報じたのだ。《「菅直人元総理」が国民に模範を示す「相続税必勝法」》と題されたその記事では、土地購入は実母からの遺産相続に備えた、菅直人元首相の“相続税対策”ではないか、と指摘している。

 記事が報じられた日、“疑惑”について伸子さんに話を聞くと、土地購入には菅元首相の意向があったことをあっさり認めた。だがその“真相”は、あまりにトホホなものだった。

「また菅の悪いクセが出ちゃったのよね。これと決めたら、あとさき考えずに突っ走っちゃうの。実は(土地を購入した)07年に、三鷹市に1人で住んでいた義母が、肺炎をこじらせて入院してしまったんです」

 そこで菅元首相は「年老いた母に、これ以上1人暮らしはさせられない!」と当時の自宅があった武蔵野市内で、二世帯住宅を建てるための土地を探し、購入したのだという。

「ちょうど出物があったらしいのよね。でもその後、義母の体調が回復して、『三鷹の家に戻ります』って帰っちゃったんですよ」

“二世帯住宅を建てる”という菅元首相の計画は、実母から“50年以上住んでいる土地から離れたくない!”とあっさり拒否されてしまったのだ。結局は母が住んでいた三鷹市の土地に二世帯住宅を新築し、13年以降は同居しているのだという。こうして菅首相の“早とちり“で、1億7千万円も使って購入して土地は宙に浮いてしまった。

「かなり広いですからね。しょうがないから駐車場にしてますが、本当にこれからどうするんでしょうね。“相続税対策”ねぇ。あの人が、そこまで緻密なことを考えていたとは、私は思えないんですけど……」

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