『呪怨』などでホラー映画作家として世界に名をとどろかす清水崇監督の最新作『雨女』が完成した。本作は体感型上映システム4DXの作品で、シートが前後、左右に動くことをはじめ、降り落ちる雨や風、香りなど、自分がその場面にいるかのような感覚を体感できるようになっている。今回、主人公を演じる清野菜名(21)に、作品を見た感想を聞いた。
「思っていたよりぬれたので、こんなに雨が降るんだって驚きました(笑)。それと、4DXの効果もあって、自分が出ているいない関係なしに、びくびくしながら見ました。4DXだと怖さが倍増しますよね」
本作はタイトルからもわかるとおり、雨が終始降り続ける。それ以外にも、4DXの効果で恐怖感をあおる演出がされているのだ。こういった作品の撮影中は怪奇現象が起きるともいわれているが……。
「私も何か起きるかと思っていて、撮影前はみんなとおはらいに行きました。そのおかげか、特に怖い思いをしたというのはなかったですね」
それよりも2月のプールでの撮影が何よりもこたえたという。水深5メートルのプールに朝8時から夜9時までずっとつかりっぱなしだったそうだ。
「プールから出ると外気がすごく冷たく感じて自分でも震えが止められないくらい。体が悲鳴を上げているという感じで。本当にハードでした」
出演作がいくつか控えている中、近々配信されるアマゾンプライムビデオ『はぴまり〜Happy Marriage!?〜』では、おディーンさまと共演。
「初めてお会いしたときにすごくさわやかな笑顔の方だなと。ディーンさんといるときは、自分が地元から東京に出てきたときのようなミーハーな心境になります」
こちらはコメディということだが、『雨女』では、清野の恐怖に満ちた表情を4DXとともに堪能できる。
「映画館からぬれて帰るという経験はあまりないと思うので、『雨女』を夏の思い出にしてくださいね!」