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「現在、妊娠23週目です。まだ性別はわかりませんが、男の子もかわいいだろうし、女の子なら将来、一緒にオシャレもできますからね。まずは無事に産まれてくれれば」

 

今年4月に40代一般男性と結婚したタレントの川村ひかる(36)から待望の第1子を妊娠したとの報告が届いた。昨秋の婚約から今春の入籍、そして妊娠。一見、順調に結婚生活が進んでいるように見えるが、その陰には次々に襲いかかる病気との闘いがあった。

 

川村は23歳で子宮内膜症を発症。10代から多くのグラビア撮影を行っており、撮影時の冷えや過度なダイエット、不規則な生活でホルモンバランスを崩したことが一因とされた。

 

「30代で若年性の更年期障害にもなり『卵胞の数が少なく妊娠しにくい』との検査結果も告げられ、主人に出会う前から不妊治療や卵子凍結のセミナーに1人で通っていました。自分の肉体年齢は実年齢より3~4歳はプラスと考えていたから、パートナーが見つかってからでは遅いと思ったんです」

 

3年前から食生活をはじめ日常の生活習慣の見直し、妊活をスタート。健康管理士やジュニア野菜ソムリエなど6つの食や健康の資格をもつ川村だけに、取り組みぶりは徹底している。入籍後、結婚式や新婚旅行をしていないのも、すべて妊活の時間を捻出するためだ。

 

「両親や友人はなんでと聞きましたが、そうしたイベントの準備のために妊活のチャンスを1日でも無駄にしたくなかったんです」

 

こうした取り組みが功を奏し、彼女は見事に妊活を成功させた。本当は今年5月の入籍発表時に公表したかったのだが、今の時期になったのには理由があった。

 

「初めは一卵性の双子を妊娠したんですが、1人の子は心音が確認できずに育ちませんでした。一卵性の場合、片方が流産してしまうと、もう一方もそうなる可能性が高いと聞いていたので、体調が落ち着くのを待ったんです。つわりもひどかったし。私の動脈瘤の関係で、病院を転院したりもしていましたので」

 

脳に動脈瘤が見つかったのが14年10月。夫と初めて出会ったゴルフ場での激しい頭痛が発見のきっかけだった。その後、彼が川村の様子を心配し、連絡をくれたことで交際が始まった。脳動脈瘤に関して現在は経過観察中だが、妊娠と出産の過程で血圧が上がり、動脈瘤が大きくなると、破裂して脳内に出血が起こる可能性がある。いつ脳梗塞を起こしてもおかしくない状態なのだ。そこで妊娠直後に通っていた病院を変える必要が出てきた。

 

「脳外科のある病院で出産することにしました。出産も自然分娩ではなく、帝王切開にする予定です。子供のためにも少しでもリスクを減らしたいんです」

 

昨年11月に掲載した本誌インタビュー【脳動脈瘤と闘う川村ひかるの願い「命がけでも子供産みたい」】にもあるように、婚約発表後、川村は子供をほしいと打ち明け「出産は“命がけ”になるけど産みたい」と語っていた。しかし妊活を乗り越え、その思いは確実に次のステップへと上がっていたようだ。

 

「いまでもときどき激しい頭痛があるんですが、何があっても、生きなければなりませんからね。動脈瘤とは一生のお付き合いしていくつもりで、精神的にも強くならなきゃと思っています。頑張ります!」

 

もう簡単に「命がけ」なんて言葉は使わない。母としての自覚が芽生え、彼女のなかに子供のため生き抜く覚悟が宿っていた。大きなおなかで猛暑を乗り切れば、出産予定の11月にはいよいよ3人家族となる。

 

「体調面でつらい時期もありましたけど、結婚や妊娠という夢が次々に実現してきました。いまになって思えば、病気が私の人生の転機となってきたんです。次の私の夢は無事出産して夫と子供で後回しになった結婚式を挙げることと、新婚旅行にいくことです」

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