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“ポスト宮崎駿”といわれる新海誠監督(43)のアニメーション映画『君の名は。』の勢いが止まらない。公開から1カ月で、観客動員数774万人、興行収入は100億円を超えた。100億人の大台突破はスタジオジブリ以外のアニメでは初の快挙となる。

 

なかでも2回以上見たというリピーターの多さが話題だが、その理由は何度見ても“新しい発見”があるから。そこで本誌が発見した『君の名は。』がもう一度見たくなるトリビアを公開!

 

■主人公には水にちなんだ名前がつけられている

 

『君の名は。』は、飛騨の山深い田舎町・糸守町に暮らす女子高生・三葉と、東京の男子高生・瀧が入れ替わることで起きる、すれ違いの切ない青春ストーリー。主人公の三葉の名字は宮水で、瀧と2人とも水に関連する名前だ。さらに三葉の名の由来を新海監督は、「直接的にはミズハノメ、水の女神からです」と、自身のツイッターで明かしている。ミズハノメは『古事記』に登場する「弥都波能売神(みづはのめのかみ)」で、代表的な水の女神なのだそう。

 

■三葉は超ハリネズミが好き!

 

三葉はハリネズミが好き。スマホのカバーにもかわいいハリネズミのイラストが満載。さらに瀧に入れ替わった三葉が、アルバイト先の先輩のスカートを刺しゅうするシーンでも、ハリネズミと花の模様をチクチク。ほかのシーンでもハリネズミが出てるかもよ?

 

■古文の先生は『言の葉の庭』の雪野先生!

 

作品の冒頭で「黄昏時」の説明をするユキちゃん先生。実は彼女、’13年に公開された監督の前作『言の葉の庭』で、生徒からのいじめが原因で心を病んだ古文教師・雪野百香里なのだ。声優も同じ花澤香菜さんが担当する念の入れよう。さらに、瀧のアルバイト先のイタリアンの店名「ILGIARDINO DELLE PAROLE」を訳すと「言の葉の庭」になるのだ。

 

■糸守町のコンビニは実在した!

 

’07年に公開された新海作品『秒速5センチメートル』は種子島が舞台で、島に実在するアイショップというコンビニが登場するのだが、なんと『君の名は。』にもこのコンビニが。糸守町で三葉と同級生が立ち寄るコンビニがそれ。店名もアイショップで、外におかれている自販機やベンチもそっくりなのだ。

 

■糸守湖のモデルは諏訪湖!

 

三葉の住む糸守町の中央にあるのが糸守湖。湖のモデルといわれているのが長野県の諏訪湖だ。実際の諏訪湖より糸守湖のほうが小さいが、形といい周辺の山の形状といい、実に似ているのだ。諏訪といえば、三葉が宮水神社のご神体に向かう道中で見かけた神木も、諏訪の御柱祭で使う「御柱本見立て」と見まがうほど。新海監督は長野県の佐久出身なので郷土愛なのかも。

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