初回から好視聴率のNHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』。ヒロインの芳根京子(19)は、2年前の『花子とアン』脇役からジャンプアップ。2,200人の応募者の中から見事主役を勝ち取った。
そんな彼女の“成功”を支えてきた神社があると聞いて、本誌記者はさっそく取材に向かった。
「このあたりでは神明様と呼ばれる、中瀬天祖神社です。祭神は天照大御神。もともと農業にゆかりのある神社ですね。芳根さんのご実家は農業関係の仕事をされている地主さんですから、昔からここの氏子さんなんです。子宝神社としても知られています」(近所の住人)
東京・杉並区にあるその神社は、無病息災や商売繁盛のご利益もある。
「彼女は子どものころは自分から意見を言うのも苦手な、物静かな子だったそうです。周りともうまく打ち解けられなかったけど、両親が毎日のようにその神社に娘の成功を願掛けしていると、万事うまく運ぶようになったと聞いています」(テレビ局関係者)
別の近所の住人は、芳根が有名になったことを我がことのように喜んでいた。
「細くてきれいなお嬢さんで、中学のころは『こんにちは』とすれ違ってもちょっと会釈するくらいでねえ。あのころ、京子さんは難病にかかっていたのが、神社のご利益でよくなったと聞きました」
芳根は、中学2年生のとき急に手足に力が入らなくなる、難病を患った。しかしこの神社の無病息災のご利益が効き、高校1年の文化祭では自分で脚本を書いて映画を撮るなど、病を乗り越えて積極的な少女に成長していった。
高校生になってすぐにスカウトされ、16歳でドラマ『ラスト・シンデレラ』に出演するチャンスが巡ってきた芳根だったが、前出のテレビ局関係者はこう語る。
「その1年後にはまったくオーディションに受からないようになり、自暴自棄になった時期もあったそうです」
”荒れる娘”を見ていられなくなった両親は、神社に願掛けを続けた。その甲斐あってか、芳根は『花子とアン』で仲間由紀恵の娘役をゲット。“国民的女優”への一歩を踏み出した。
前出の近所の住人は、両親の信心が娘の成功を導いたのだと、うれしそうに話す。
「お嬢さんがスランプで悩んでおられるときに、おばあさんがお亡くなりになって。おばあさんはずっと『朝ドラに出てる京子が見たい』と言っていたそうですから、“神明様”と一緒におばあさんも見守っていてくれたのでしょう。いまもご両親は、早朝の願掛けを続けられているようです。その効果もあるんでしょう」
神社パワーに支えられて、芳根の快進撃はまだまだ続きそうだ。