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連ドラ『陸王』(TBS系)の視聴率がジワジワと上がっている。11月5日放送の第3話では、平均視聴率15%を記録した。

 

「人気を牽引しているのは役所広司さん(61)の熱い演技です。ネット上でも『役所さんの男泣きにグッとくる』といった感想が、しばしば見受けられます」(テレビ局関係者)

 

いまや日本を代表する俳優となった役所。だが、そんな彼も妻・さえ子さん(66)と結婚した35年前は、“稼げない無名俳優”の1人に過ぎなかった。さえ子さんは当時、俳優座の中堅女優として活躍しており、役所が所属していた「無名塾」でも稽古していた。八畳一間家賃3万円のアパートからスタートした2人だったが、結婚直後から役所の俳優人生も激変する。

 

「結婚から1週間後、NHK大河ドラマ『徳川家康』の織田信長役に決まったのです。大抜擢でしたが、役所自身も『結婚祝いで役をもらったようなもの』と、語っていました。その演技力と存在感で一躍脚光を浴びた役所は、次々に当たり役をモノにしていったのです」(映画関係者)

 

役所が所属しているのは’84年に夫妻で設立した事務所。夫人のさえ子さんは、その社長を務めている。結婚後も女優業を続けていたさえ子さんは、いつしか一線から身を引き、夫のプロデュースに徹するようになった。役所夫妻の知人は言う。

 

「1日のスケジュール管理から、どんな仕事を受けるかの最終判断まで、さえ子さんが行っているのです。はっきり言って、役所さんはものすごい恐妻家です(笑)。特にさえ子さんは、仕事となると妥協を許さず、とても怖くなるそうです。役所さんも奥さんの評価にいつも戦々恐々としています」

 

そんな凄腕社長であるさえ子さんのおかげで、事務所の経営も好調だ。役所の資産といえば都内の高級住宅地にある3階建ての自宅と渋谷区にある4階建てビル。いずれも事務所名義だ。

 

「鑑定したところ、自宅は土地(約130坪)が2億8千万円で、建物が7億7千万円。建物は大きいうえに鉄骨造りで、かなり高額です。ビルは土地(約55坪)が3億3千万円で建物が2億円弱でした」(不動産関係者)

 

不動産だけで約16億円!実は役所夫妻には大きな夢があるという。

 

「あまり知られていませんが、“名優”役所広司の最終目標は映画監督になることなのです。俳優は年を取ってくると役柄も限られてきますからね。’09年には『ガマの油』という映画の監督を務めましたが、あまり話題にならず、残念がっていました。資産形成は将来の映画製作のためでもあるのです。役所さんはクリント・イーストウッドのような、主演俳優も監督もできる存在を目指しています。それを理解し、後押ししているのが、さえ子さん。常に役所さんのスペックを広げるために、大御所監督から若い監督まで、幅広く仕事をさせるようにしているのです」(前出・知人)

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