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安室奈美恵(40)と桑田圭祐(61)の“逆転出場”が叶った紅白歌合戦。すべてが秘密に包まれたままリハ&本番を迎えた安室は、メイン会場のNHKホールではなく“某所”から生中継での出演となった。

 

「彼女が中継にこだわったのは、もっとも大事にしている自分のファンに“義理立て”するため。そもそも今回の紅白出場も、引退公演に来られないファンを思って決断したんです。ファンはみんな、生のパフォーマンスを観るためにチケット代のほか、交通費や宿泊費まで払っています。なのに、紅白の観客は基本的に無料。『“安売り”してはお金を払って来てくれるファンに申し訳ない』という思いがあったと聞きました」(NHK関係者)

 

中継の場所は明かされていないが、渋谷のNHK局内にある最大級スタジオだったと言われている。

 

「そのスタジオは、Mr.Childrenが08年の紅白にただ1度だけ出場した際にも使われた“特別な場所”。NHKホールの入館証とは別に“安室さんスタジオ専用パス”が作られ、リハから十数人のガードがつく厳戒態勢でした。台本も安室さんの枠だけは白紙になっており、総合司会の内村光良さん(53)ですら最後まで詳しい演出を知らされていませんでした」(前出・NHK関係者)

 

至れり尽くせりの“VIP待遇”なのだが――。

 

「当初、出演時間も他の出場者より長い20分という報道がありました。しかし、安室さんサイドから『歌うのは、みなさんと同じ1曲で』と要望があったと聞いています」(前出・NHK関係者)

 

大みそかの本番では10月に放送されたNHKドキュメンタリー『告白』のときと同様、衣裳もセットも真っ白で登場した。

 

「白いアーチが続く幻想的なセットになっていましたが、あれは彼女が今まで歩んできた25年間を表しています。最後にマイクを置く演出も考えられていましたが、『まだ引退公演が残っているので』ということでなくなりました」(前出・NHK関係者)

 

9月16日での引退を発表している安室にとって、今回は“最後の紅白”となった。

 

「ギリギリまで出場を悩んでいた安室さんですが、無事に中継が終わると『やってよかった、出てよかった』と周囲に話していたそうです」(前出・NHK関係者)

 

『Hero』を歌いきった安室は最後に感極まって涙を見せた。その裏で、彼女の心にいま芽生えている夢があるという。

 

「最近、ごく親しい人たちに彼女がこんなことを口にしたそうです。引退したら、好きな音楽が聴ける小さなジャズクラブを作ってみたいと。決して大きな店ではなく、友だちが気軽に集まれる音楽サロンのようなものをイメージしていると聞いています」(安室の知人)

 

引退しても、安室伝説は終わらない――。

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