歌手の浜崎あゆみ(37)が、10歳年下のアメリカ人男性と離婚することを11日ファンサイトで発表しました。
あゆにとっては2回目の結婚であり離婚でもあります(1回目は手続き不備があり法律上は結婚が成立していない)。以前はオーストリア出身の男性とスピード婚の末に約1年で破局したとあって、今回も「離婚すると思ってた」など、納得感を感じている人も多いようです。
また話題豊富なあゆですが、14日には自身のインスタグラムにセクシーなブラ姿写真を公開し、憶測を呼んでいます。そこに添えられた文章は、あゆの曲「Return Road」から引用されており、破綻してしまった愛について語っているような気さえします。
粋なことをするあゆですが、そんな再スタートとは裏腹に離婚やブラ姿写真を取り上げ、もう一人の国民的歌姫・安室奈美恵さんと比較する人が多くいるようです。
同時期に日本のPOPシーンを走りぬけたあゆとアムロちゃん。現在の活躍ぶりをみていくと、アムロちゃんが歌手からアーティスト、そしてパフォーマーとして今なお進化しつづけ、女性ファンを増やしているのに対し、あゆはよくも悪くも当時と同じ輝き方をしているのが気になります。
同じように社会的なブームを巻き起こした二人。その立ち位置の変化は、どのような差があって今につながっているのでしょうか。
■見た目や露出の変化
あゆとアムロちゃんをしっかりと見比べたとき、まず気になるのは見た目の変化です。アムロちゃんは「アムラー」と呼ばれる時代から、一時期ストリート路線に変更し、今はいい女の代名詞へと変化を遂げているのに対し、あゆはファッションこそ七変化を遂げていますが、今もカワイイ路線やちょっとギャルっぽい匂いが残っているのが気になります。
ちなみに体重については両者どちらも太ったり痩せたり変化が随時あるようですが、アムロちゃんの見た目の変化がそこまで話題にならないのには、最盛期からメディア露出を抑え、ファンへの直接的なアピールに重点をおいているからでしょう。結果としてスキャンダルは公になりにくく、安室奈美恵の希少価値も高めているというわけです。
一方あゆはというと、歌番組への出演だけでなくTwitterにインスタグラム、はたまた写真展も行うなど、メディア露出にはかなり積極的です。これが完成された浜崎あゆみ以外の姿も、あらわにさせてしまう要因なのかもしれません。
14日のランジェリー姿の公開の翌日、インスタグラムにライブの練習風景が動画で公開されています。これを見た人の多くは「あれ、やっぱりいつものあゆじゃん」なんて印象を抱いているのだとか。歌姫・浜崎あゆみ。本当の姿はいったいどこにあるのでしょう。
■世界観の変化
そんな両者の軌跡ですが、世界観の変化を一番感じるのは彼女たちの核である曲や歌詞かもしれません。
アムロちゃんは自身で作詞を行わないため、言ってしまえば世界観は自由自在。最近では2016年NHKリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック放送テーマソング「Hero」などの応援歌を歌うなど、「CAN YOU CELEBRATE?」のころにくらべると作風もかなりの変化を感じます。
対してあゆの曲はというと、常に自分自身での作詞にこだわる世界観はよくも悪くも全盛期から1ミリも変化がない。友情や愛や切なさなど、曲のテーマはさまざまですが、歌詞の視点が「歌う自分が感じる世界」のままなのです。
全盛期はこれが共感の原動力になっていたわけですが、今やアラフォーとなったあゆ。できれば愛や恋に悩む女性の一面だけでなく、成長した大人の世界観を感じたいものです。
人や商品は10年活躍し続けるのに、3回立ち位置の変化が必要である。そんな話を、あるマーケターから聞いたことがあります。人間の飽きや慣れから考えると、確かに3年に1回くらいの変化はちょうどいいのかもしれません。その点いまのあゆは、ギャルのカリスマだったころからいい意味でも悪い意味でも変わらない部分が多すぎる気がします。
離婚を機に初心に戻るのか、新しいあゆを見せてくれるのか。歌姫の今後が楽しみです!