いよいよ大方の出場者が出そろった感のある紅白歌合戦。とりわけ目立つのは、あいみょん(23)、DAOKO(21)、純烈など若年層から人気の初出場組。そしてミュージカル『刀剣乱舞』の刀剣男士やアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursなどの特別枠。例年にも増して、若年層を狙いのラインナップとなっているようにみえる。
そうしたなかで当の若者からは期待の声が上がるいっぽう、ネット上では「これでいいのか」といった批判も出ていた。
《若者に媚びすぎな紅白は逆につまんない……》
《なんか民放の歌番組みたいに成り下がりましたね… そこまでして若者層とか取り入れなくても紅白は紅白をつらぬいてほしかったです、、、》
《紅白はダサいから良いんですよ。若者に擦り寄ろうとして大ヤケドしてる感じとか、マジたまんない》
《てか今年の紅白、全方面に媚び売ってる》
当初は視聴率80%を超えるなど国民的人気を誇っていたが、近年は視聴率低下の一途をたどっている。平成元年から2部構成になったが、12年には1部で50%の大台を切ることに。その後も一進一退を繰り返しながらも、昨年は1部2部ともに30%台という結果となった。そうしたなか、“平成最後の紅白を何としても成功させたい”という思惑があるのだろう。だが、長年紅白を見てきた芸能関係者はこう危惧する。
「視聴率低下の要因として民放の変化があるでしょう。日本テレビは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』の特番『笑ってはいけない』シリーズを放送。テレビ東京も『孤独のグルメ』特番を放送し、ネットで大反響。各局が独自色を打ち出し始めたことで、若年層の視聴率が分散しているのです。この流れは、今後も続くと思います。さらに最近はカウントダウンイベントなど、大晦日の娯楽が目白押しです。ぶっちゃけ、大晦日に若い人が家にいるのでしょうか? そう考えると、むしろ原点回帰こそ正しいのかもしれません」
もちろん、NHKもそうしたことは考えているだろう。実際、13年に卒業した北島三郎(82)の特別出演が話題に。また17日には特別枠のサザンオールスターズが大トリを務めるというサプライズ報道が浮上するなど、国民的な人気歌手を大きく打ち出している。
果たして、今年の紅白は成功するのか。その結果は、平成の次の時代にも大きくかかわってきそうだ。