1月下旬の昼下がり、都内のビルから子供たちの手を引きながらママたちが出てくる。そのなかでも、ひときわ目を引く女性がいた。吹石一恵(36)だ。16年末に福山雅治(49)との間に第1子を出産した吹石。この日は2歳になったばかりの愛児を抱きながら、すっかり慣れた感じで周囲に挨拶する。すでに顔見知りのようだ。
実は、彼女が出てきたのは都内でも有名な幼児教室だった。
「吹石さんは福山さんと相談した結果、お子さんにお受験をさせることにしたそうなんです! すでに教室通いを始めており、家族総出で早くも“お受験モード”になっていると聞いています」(吹石の知人)
実際、通わせている幼児教室はお受験ママなら誰もが耳にするほどのセレブ校だという。
「幼稚園・小学校受験は通う教室にどれだけノウハウがあるかが合否を大きく左右します。その点ここはこれまで名門校に多くの合格者を輩出してきた実績があり、評価が高い。また指導者に名門校出身の人が多く、受験に有利な情報が手に入りやすいというメリットもあります。そして、なにより幼稚園・小学校受験は親の努力が必要不可欠。願書の書き方、面接に着ていく服装といった細かいところまで指導してくれます。親へのサポート態勢も万全です。ただ、その分学費は決して安くありません。入試前になると特別対策コースといったオプションへの参加が必須。その場合、年間100万円を超えることもあるそうです」(教育ジャーナリスト)
これまでも、多くの芸能人一家がお受験に挑戦してきた。近年では石田純一(65)と東尾理子(43)夫妻や、堺雅人(45)と菅野美穂(41)夫妻なども都内の幼児教室に通う姿が伝えられている。
いっぽう、福山夫妻といえばまったくといっていいほど子育て事情を明かしてこなかった。そんな夫妻が突然の英才教育。意外にも見えるが、決断の陰には福山の強い思いがあるという。
「福山さんはラジオでも『高校を毎日やめることばかり考えていた』と語っているほど、高校時代は大の勉強嫌いだったそうです。そのため卒業後は大学に進学することなく、地元・長崎の企業に就職しました。その後彼はミュージシャンを夢見て退社し、上京。みごと成功を収めたのは、周知のとおりです。またキャリアを重ねるにつれて『ガリレオ』シリーズの大学教授など博識な役を演じることも増えていきました。その際にいろんな分野の知識に触れることで、学ぶことの楽しさを痛感。それらが自分の可能性を広げてくれるということがわかったそうです。だからこそ、『自分の子供にも勉強していろんな可能性を持ってほしい』と考えるようになったと聞きました。今回はお受験ですが、将来的にはいい大学に進んでほしいという思いも抱いているそうなんです」(芸能関係者)
愛するわが子に託した“大卒の夢”。そうした福山の考えを決定的にしたのは、“ある作品”との出合いだった。
「福山さんは13年公開の映画『そして父になる』で、教育熱心なエリートの父親を演じました。初めての役どころでしたが、彼はより真剣に子育てについて考えたといいます。当時、彼は『どんな父親になりたいか?』と聞かれて『こんな仕事してますから、もしかするといい学校に入れるかも。選択肢はたくさん作ってあげたいですね』と教育方針を明かしていました」(映画会社関係者)
そんな彼のために、妻の吹石も奮闘している。
「福山さんは4月からは日曜劇場『集団左遷!!(仮題)』(TBS系)への出演が決定。さらに、今年から来年にかけて2本の映画で主演を務めることが発表されています。映画では海外ロケもあり、超多忙な1年となりそうなのです。そのため、吹石さんは『私が家庭を守らないと!』とこれまで以上に仕事をセーブするようになったそうです。お受験の送り迎えはもちろんのこと、ママ友との情報交換も積極的に行っているといいます。そんな妻がいるからこそ、福山さんも安心して仕事に打ち込めるのでしょう」(前出・映画会社関係者)
実際、別の日も子供の送り迎えに訪れる吹石の姿を本誌は目撃していた。夫婦で支え合いながらスタートした福山家の子育て。たくさんの愛を受けて子供もすくすくと育っていくことだろう――。