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新国立競技場で5月15、16日の2日間にわたって計16万人を動員予定の嵐のライブ『アラフェス』。新型コロナウイルス拡大にともなうスポーツ観戦やイベントの大規模な自粛が未だ続くなか、開催の可否を占う鍵となるイベントがあるという。

 

「5月とはいえ、数万人規模のライブ開催に対して、一部から否定的な意見が出ているのも事実です。そんな状況下で今、注視されているのが、5万人収容の東京ドームで4月4日と5日に開催されるTHE YELLOW MONKEY公演。同会場では3月末まで全公演が中止、および延期されていますが、イエモンは“日本のエンタメ業界のためにも、俺たちが先陣を切る”覚悟を持っているといわれています」(音楽関係者)

 

万が一、イエモンの東京ドーム公演が延期・中止されたとしても、新国立競技場はイベント会場として比較的条件がよいと語るのは、自治体や企業の危機管理に詳しい日本マネジメント総合研究所の戸村智憲理事長だ。

 

「密閉されたライブハウス等とは異なり、新国立競技場は屋外施設。屋根に覆われている部分もあるとはいえ、風が抜ける構造で換気もしっかり行われますから集団感染リスクは下がると考えられます」

 

主催者側だけでなく、観客の意識も大事だと訴えるのは、内科医で医療ガバナンス研究所の上昌広理事長だ。

 

「熱のある人、風邪の症状がある人はイベントに来ないよう徹底することがいちばん。だから、嵐のメンバーから事前にファンに呼びかけることも大事。ファンとメンバーが一体となり『コロナから参加者みんなを守ろう』という強い意識を共有することに尽きます」

 

開催にあたり入場前の手洗いの徹底、サーモチェック、消毒用アルコールの設置も効果的だという。演出を担当する松本潤(36)は連日、事務所の関連施設にこもり、打ち合わせを重ねているという。

 

「歌う曲目はファンからの投票で決める予定です。去年発売した嵐のベストアルバムは330万枚と’19年のセールス世界一を記録しました。2日間でのべ16万人に直接感謝を伝えられる“二度とない晴れ舞台”に臨む準備に余念はありません」(イベント関係者)

 

メンバーもファンも待ち望む開催に向け、前出・戸村さんは最後にこう呼びかける。

 

「観客のマスク着用の徹底に加え、競技場内だけでなく、最寄り駅での感染対策も必要になります。会場内への出入りも、座席ブロックごとに時間差をつけて行ったほうがいいでしょう。憂いに沈んだ状態で長期間家に閉じこもることは精神的によくない。計16万人のファンには嵐のライブ体験こそ免疫を高める“心の栄養剤”なのです。感染症対策の知見と実践度を高める場として堂々と開催していただきたいです」

 

“日本の活力”が、嵐の手でよみがえることを願うばかりだ――。

 

「女性自身」2020年4月7日号 掲載

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