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石原プロモーションが来年に俳優マネジメントを終了すると7月16日、『サンスポ.com』が報じた。同サイトによると石原プロの浅野謙治郎社長は「映像や映画など貸し出しているため会社の解散はできない」とコメント。しかし「将来的には、石原プロの看板を裕次郎さんの仏前に返さないといけない」とも述べたという。

 

昭和の大スターである石原裕次郎さん(享年52)によって1963年1月に設立された石原プロ。87年7月に裕次郎さんが逝去すると、渡哲也(78)が2代目社長に就任した。11年3月、裕次郎さんと同じ“在職24年”で退任してからは、渡は相談取締役として石原プロを支えてきた。

 

本誌は昨年4月、そんな渡が石原プロの幕引きを決断したという情報をキャッチした。当時、渡に直撃したところ彼は無言に。目をつむり、何と語るべきか真剣な表情で黙考している様子を見せた。

 

そして、そばにいた運転手に「事務所に連絡するように伝えなさい」と静かに言い残し自宅の中に入っていった。

 

「石原プロを“自分の目が黒いうちにきれいに終わらせる”というのは渡さんにとって長年の目標でした。三船敏郎さん(享年77))といった昭和の名優たちは、映画会社から独立し、個人プロダクションを相次いで設立。しかし、そうした個人プロダクションは経営不信で倒産や分裂騒動を起こしてきました。そんな姿を知っているだけに、渡さんには『裕次郎さんの名前に傷をつけない』という美学があるそうです。その美学に則って石原プロの幕引きをはかっているのでしょう」(石原プロの元幹部社員)

 

裕次郎さんを慕い、亡き後もその意志を継いできた渡。石原プロの“終活”に取り掛かっているのは、ひとえに彼の体調も影響しているようだ。

 

「渡さんは91年に直腸がんが発見され、15年には急性心筋梗塞に。そうして2度の大手術を受けました。肺気腫や喘息といった持病もあり、現在は酸素吸入器が手放せない生活を送っています。石原プロの幕引きを急いでいるのは、体調に自信を持てなくなっているというのもあるでしょう」(映画関係者)

 

いっぽう『サンスポ.com』は、渡について「フリーで芸能活動を続けるとみられる」とも報じている。

 

「渡さんは『ずっと俳優として現場に立ち続けたい』という強い思いがあります。ですからストレッチやスクワットといったリハビリに取り組み、積極的に体を動かしています。奥さんもリハビリに付き添うだけでなく、減塩食を取り入れるなどして生活面をサポート。俳優として、そして裕次郎さんの思いを継ぐものとして『まだまだ倒れまい』という胸中でしょう」(渡の知人)

 

渡はこれからも現役であり続けるーー。

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