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なんと往年のスター小林旭(81)まで参戦! 続々と増えている芸能人YouTuberたち。コロナ禍でテレビの仕事が激減したことが芸能人YouTuber増殖の理由の一つだが、ITジャーナリストの三上洋さんによるとこんな裏事情もあるという。

 

「昨年の上半期に、YouTube側の方向転換があったと噂されているんです。それまで、広告再生1回あたりの報酬は、チャンネル登録者数や活動歴の長さでランキング付けされていました。それが、もともと知名度のある人、つまり芸能人は、はじめから高い報酬で契約が結べるようになったとか。そこに狙いをつけた動画制作会社などから芸能人へ積極的に声をかけることも増えているようです」

 

芸能人の場合は、動画制作会社に収入の数パーセントを支払う契約を結び、その協力を得て配信するパターンが多いという。そうすれば機材をそろえる初期投資も必要なく、面倒な編集作業の労力もかからない。YouTubeの基本的な広告収入の仕組みはというと。

 

「簡単に言うと“広告再生1回あたりの報酬×動画の再生回数”が、そのYouTuberの収入。報酬にはランク付けがあり一般の方は0.1円前後、ヒカキン(31)やはじめしゃちょー(27)など最も高いランクで0.3〜0.35円といわれています。芸能人YouTuberの多くが、この最も高いランク前後の報酬で契約しているのではないかと思われるので、動画が100万回再生されれば、30〜35万円の収入になる計算です」(三上さん)

 

この情報をもとに本誌が概算した月当たりの推定収入は次のとおり。

 

【手越祐也】

初配信日:6月23日/チャンネル登録者数:130万人/配信動画本数:6本/推定月収1,300万円

 

【宮迫博之】

初配信日:1月29日/チャンネル登録者数:100万人/配信動画本数:160本/推定月収610万円

 

【江頭2:50】

初配信日:2月1日/チャンネル登録者数:211万人/配信動画本数:59本/推定月収550万円

 

【石橋貴明】

初配信日:6月19日/チャンネル登録者数:62万人/配信動画本数:7本/推定月収380万円

 

【本田真凛&望結&紗来】

初配信日:6月19日/チャンネル登録者数:30万人/配信動画本数:4本/推定月収360万円

 

【佐藤健】

初配信日:3月21日/チャンネル登録者数:188万人/配信動画本数:16本/推定月収350万円

 

【赤西仁&錦戸亮】

初配信日:4月9日/チャンネル登録者数:66万人/配信動画本数:26本/推定月収280万円

 

【川口春奈】

初配信日:1月31日/チャンネル登録者数:104万人/配信動画本数:25本/推定月収230万円

 

【アンジャッシュ児嶋一哉】

初配信日:7月3日/チャンネル登録者数:15万人/配信動画本数:3本/推定月収230万円

 

【中川翔子】

初配信日:4月10日/チャンネル登録者数:30万人/配信動画本数:45本/推定月収220万円

 

驚いたことに、先月チャンネル開設したばかりの手越祐也(32)は1,300万円。闇営業騒動でテレビから姿を消した宮迫博之(50)も610万円と、手越ほどでないものの高額を得ている計算に。

 

また、7月に入ってから始まったアンジャッシュ児嶋一哉(48)のチャンネルは、相方の渡部建(47)の不倫騒動について触れた動画がすでに150万回再生を突破。まだ3本しか動画を上げていないが、このペースで再生されていけば230万円の収入が得られる推定だ。

 

ちなみにこれはあくまで広告収入の話なので、このなかから所属事務所の取り分や製作スタッフへの支払いなどが発生する。

 

「吉本興業の場合だと、芸人の取り分が6割、事務所が4割という比率だそう。カジサックさん(39)が交渉してその割合に落ち着いたと聞いています」(芸能関係者)

 

今後も、増えていくことが予想される芸能人YouTuberだが、三上さんが最も注目しているのは、やはり手越祐也だという。

 

「手越さんがすごいのは、生配信した記者会見で同時接続人数の日本記録を塗り替えてしまったこと。国民の1%にあたる132万人があの会見を生で見ていたんです。ちなみにそれまで同時接続78万人で日本記録となっていたのは、嵐のSNS解禁の発表会見でした」

 

また、YouTuberを特集するメディアを運営しているユーチューバーNEXT株式会社の岡野武志社長は「素を見せられるかどうか」が成功の鍵、と語る。

 

「テレビでは見せられない姿を出したほうが視聴者には刺さります。それこそテレビでばっちりメークをしている女優さんがYouTubeではすっぴんを見せるとか。自撮りしながらプライベートをさらしている川口春奈さんの見せ方は、とてもうまいと思いますね」

 

芸能人の主戦場がテレビからYouTubeに変わる日も近いかもしれないーー。

 

「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載

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