さらに翌日、錦戸の姿は一度も見られなかった。前日と違って、スタッフの姿も最初からなし。武道館関係者に話を聞いたところ、こんな答えが返ってきた。

 

「会場は、もぬけの殻でしたよ。無観客どころか、錦戸さん本人も不在。ステージも完全に片づけられていました……」

 

そこで本誌は、事務所に問い合わせた。担当者は初日のトラブルについて《チケットをご購入頂いた方々へ、改めてこの場をお借りして謝罪申し上げます》としたうえで、こうコメントした。

 

《今回のオンラインライブは、予定していたスケジュールからの大幅な変更や当日雨天の関係もあり、当初より生放送ではなくディレイ放送という形を取らせて頂いております。通常のコンサートでは不可能な、ライブ配信ならではのカメラワークや照明の演出が可能になり、クリエイティブな観点からもご覧頂いた方にはご満足頂けたかと思っております》

 

つまり放送事故などを防ぐ目的から、事前に撮り貯めた映像を配信していたということ。

 

生ではなかったものの、高いクオリティを見せた錦戸。試行錯誤の日々はこれからも続きそうだ。

 

「女性自身」2020年10月27日号 掲載

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