だが実父・Aさんの知人は、本誌の取材にこう語る。
「少なくとも私の印象では、Aさんにはお金に困っている様子もありませんでしたし、父子関係がギクシャクしていた様子もなかったと思います。Aさんは3年ほど前に心臓を悪くしてペースメーカーを入れる手術を受けたのです。春馬さんが入院中にお見舞いにきてくれて、親子の交流が復活したと言っていました。
息子さんの活躍ぶりがうれしかったのでしょうね。Aさんは仲間内で、よくうれしそうに話していました。『せがれが東京で舞台に出ているので見に行ってきた』とか、『春馬とメシを食べにいった』とか」
それだけに三浦さんが亡くなった後のAさんの憔悴ぶりには、見ていていたたまれなかったという。
「生きがいを失ってしまったという感じでしょうか。もともと大病をしたのに、あまり健康には気を使わないタイプだったのですが、さらにその傾向に拍車がかかっているようです。
春馬さんのお母さんとの遺産相続の話し合いについてポツリと漏らしていたこともありました。『弁護士さんを入れて話し合っているんだけど、いろいろ大変なんだよ』と……。どうやら元奥さんが、お金遣いが少し荒いタイプみたいで、冗談めかして、『彼女はもらってもすぐ使ってしまうかもしれないし。自分はいつまで生きられるかわからないけれど、春馬が生きていた記念になるようなものにして残しておきたい』なんて語っていたことも印象に残っています。
記念になるもの? 具体的には言っていませんでしたが、記念館とか記念碑的なものかな、と思いました」
三浦さんには、実父・実母・そして継父と3人の“親”がいる。だが継父の姉は本誌に「(弟は遺産相続に)関係していません」と、語っていた。実父と実母の2人が弁護士を介して話し合いを続けているわけだが、長期化し、いまも同意にいたっていない。
12月上旬、冒頭のように本誌は実父・Aさんのいきつけだという飲食店ビルの前で、取材を申し込んだ。