「また、お願いしますね!」
12月上旬の夕方、都内のセレクトショップで、本木雅弘(54)が男性スタッフと談笑していた。隣には長男でモデルのUTA(23)の姿がーー。
「そこは本木さんが結婚以来、20年以上愛用する人気ブランド店なのです。祖母の樹木希林さん(享年75)は彼が使わなくなった服や小物をもらって、着こなしていました。本木家では希林さんの物を孫が愛用したり、質の高い物を買って長く大切に使うことが家訓になっています」(本木家の知人)
店を出た2人は歩いて駐車場へ向かいクラシックカーに乗った。運転はUTAで本木は後部座席へ。実はこの日、2人が乗っていたクラシックカーも、希林さんから受け継いだものだ。
「クラシックカー好きの希林さんが約770万円で買った『トヨタ オリジン』です。亡くなった後も本木さん一家が大事に乗っているんです」(前出の知人)
UTAは今年9月、祖母の愛車について本誌にこう語っていた。
「父と母が『家にあるこの車を使ったら』と言ってくれて。おばあちゃんが亡くなった後に自分も日本で免許を取って、それで乗り始めました。やっぱりおばあちゃんのぬくもりを感じましたし、とても懐かしい気持ちになりました」
希林さんの“遺志”は、UTAだけでなく、当の本木にも色濃く流れていたーー。
「埼玉県内にある彼の母校の中学校で先月、創立50周年の記念式典が行われました。彼は在校生458人のために、お祝いと激励のビデオメッセージを送ったのです」(学校関係者)
上映された映像で本木は後輩たちにまず、こう語りかけたという。
《自分の中学時代はSNSなどもなくのんびりした平和な時代でした。毎日毎日瞬く間に過ぎてはいるけれども、何かに追い立てられる窮屈感はない時代でした》