■時間がたっても批判し続けたくなる理由
「好きの嫌いは無関心」「好きと嫌いは表裏一体」とは良くいったもの。アンチとは何かのはずみで相手を嫌いになってしまっただけで、実はファン予備軍とえるのでしょう。
嫌いを原動力にして相手に接触をはかるって、それだけでエネルギーを消費します。またタレントのファンとアンチはある程度、比例して増えるのが常といわれています。
ベッキーさんの件で考えてみると、もともと彼女は多くのファンとアンチを抱えていました。だから長期間にわたって批判が残るというのも、それだけ熱量高く人の関心を集めるパワーがあるということの裏返しなのでしょう。
とはいえ、5年も前の感情を温存できるのはなぜなのか。その理由の1つはその人が凄い嫌な奴……という話ではなく、そもそも感情には時間軸がないからです。何なら人は、10年20年前の恨みすら根に持ち続けることができます。
つまり5年前の不倫報道に「信じられない! 裏切られた」と感じ、その感情がご自身の個人的な体験や感覚と強く結びついている人ほど彼女のニュースを目にするたびに不快な感情も再燃させ続けるのです。