■相手を負かしても感情はキレイに消えない
アンチが望んでいることは、基本的には叩いた当事者がダメージを食らうことです。でも残念ながら自分や複数人が誰かを叩いて相手がダメージを受けたとしても、あなたの中のネガティブな感情は消えません。
消えないどころか、相手に具体的な攻撃でダメージを食らわせたことへの罪悪感が上乗せされていく。そしてさらに、ご自身を苦しめることのほうが多いでしょう。最近であればアンチに法対応をする芸能人も増えたので、物理的なダメージが返ってくるかもしれません。
つまり叩くことのメリットはご自身のなかで湧いた負の感情を、今この瞬間だけ正当化させて発散できる。たったそれだけであり、長い目でみるとあまり良いことがないです。
むしろ誰かを見たときに感じる負の感情は、自分の中にある嫌悪感や思い込みと向き合って自分を深く理解するチャンスだったりします。
なにはともあれ負の感情は抱かれた人だけでなく、抱いた本人にも実はダメージを残します。
不倫という行為は賛否判断が分かれることですが、そこに並々ならぬ負の感情を持つということは何か自分の中に引っかかるポイントがあるのかも。
そう思えると、また見えてくる世界も変わってくるのかもしれません。
(文:おおしまりえ)