■百恵さんがおもてなしキルトに水球を選んだ訳
明治安田生命が行う「理想の有名人夫婦」調査では15年連続で1位を獲得し、殿堂入り。友和はインタビューで常に「一度もケンカをしたことがない」と語るなど、2人は結婚以来“完璧な夫婦”をキープし続けてきた。
しかし、結婚41年目で五輪を巡って正反対の主張をし、“初の衝突”を見せた百恵さんと友和。一体、何が起きているのか。
長年、三浦家を取材してきた芸能リポーターの城下尊之さんは百恵さんがキルトの題材に水球を選んだ背景についてこう語る。
「百恵さんが小さいころから水泳教室に通わせたことも高じて、息子の三浦祐太朗くん(37)と貴大くん(35)はともに高校では水球部に所属。百恵さんは彼らの水球の試合があれば、必ず駆けつけて応援していました。百恵さんもすっかり水球の大ファンになったそうです」
さらに、水球は貴大の俳優人生にも大きな影響を与えていた。
「貴大さんは高校の水球で挫折したものの、体育関係の大学に進学。周りにはオリンピックを目指す仲間もいたそうです。そうした経験が、俳優を目指すきっかけになったとインタビューで語っています。
’19年の大河『いだてん』(NHK)では水泳日本代表チームの助監督役として起用されたのですが、彼の水球経験もオファー理由の一つだったと聞いています。勧めた水泳をきっかけに、俳優として羽ばたいた貴大さんの姿に百恵さんもとても喜んでいたそうです」(テレビ局関係者)芸能界引退後は、決して表舞台に立たなかった百恵さん。しかし、これまでキルト作家として、亡き母の着物を使ったり、妹への思いを作品に込めて発表してきた。
そして、今回の水球キルトにも百恵さんの“祈り”が込められていると城下さんは言う。
「引退後、百恵さんは自分の時間を家族にささげて生きてきました。そんな日々の中で2人の息子と培ってきた水球の思い出を、東京五輪を応援する作品として出した。日本代表として戦う水球選手たちに届いてほしいという、彼女の願いがあるのだと思います」