■おおしまりえさんが分析!“イケおじい”ブームの理由
還暦を超えても、若者たちを惹きつける“イケおじい”たち。なぜ年を重ねても人気を維持できるのか、そして4〜50代の「イケオジ」との違いは何なのか。芸能事情に詳しいコラムニスト・おおしまりえさんは、こう語る。
「今はやっている若手の男性芸能人って、中性的な人が多いじゃないですか。だからオスっぽさ』や『守ってくれそうな安心感』は、彼らに期待することが難しいと思うんです。
一方、最近のイケオジはあまりに見た目が若く『性的に生々しすぎる』。ところが“イケおじい”だと、ほどよい『成熟したオスっぽさ』にくわえ、恋愛対象にはならないがゆえの安心感を抱くこともできます。
もちろん、包容力や父性も感じられたりするでしょうし、“イケおじい”は若い女子にとって、いろいろな願望を満たしてくれる都合のいい存在なのかもしれません(笑)。
イケオジが“イケおじい”に進化するための最重要ポイントは、『キャラクター化』しているかどうか。
イケオジ時代の『男性的なカッコよさ』をある程度は保ちつつも、かわいらしさやフランクな親しみやすさをより強調することが大事。年齢とともにカッコよさはどうしても減少してしまうので、新たな魅力で補う必要があります。
この『男性的』『キャラ的』要素のどちらが大きいかが、イケオジと“イケおじい”の違いといえそうです。
また、コミカルな役を引き受けたり、実は子煩悩といったギャップを披露できるのは、『大人の余裕』ともいえますよね。どこまでが計算なのかはわかりませんが、今回紹介している“イケおじい”たちはそのあたりの振舞いがうまく、魅力的です。
人生100年時代、上手な年齢の重ね方をした“イケおじい”がますます増えてきそうですね!」